カーディ・Bの「お腹」に注目
2019年のグラミー賞で、女性アーティストとして史上初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことで知られるラッパーのカーディ・Bが、自身のインスタグラムにアップした動画で自慢のペタンコお腹の“真実”を披露して話題になっている。
上の動画のなかで、黒のセクシーなビキニを着て、胸元を手で隠しながらモデル顔負けのランウェイウォークを披露したカーディ。途中、腰に巻いていた黒のスカーフが床に落ちたと思ったら、次の瞬間、カーディの「ペタンコお腹」が「ポッコリお腹」に…という衝撃の結末を迎える。
多くの人にとって憧れの存在であるセレブも、スポットライトから離れれば1人の人間。外出自粛でコロナ太りもするし、“ここぞ”という時だけお腹を引っ込めて完ぺきを装うこともある。そんなセレブのリアルな姿をユーモアを交えて披露したことに、ファンからは「まさしく私と一緒」「正直に打ち明けてくれてありがとう」といった称賛するコメントが殺到している。
SNSが主流となった現代では、写真加工アプリを使って自分の体や顔を修正し、現実とはかけ離れた姿をインスタグラム等に投稿する人が男女ともに急増。
「ウエストはスリムでなくてはいけない」、「バストは大きくなくてはいけない」、「ヒップはボリュームがあるほうがいい」、「脚は細く長くなくてはいけない」、「小顔でなくてはいけない」といった、誰が決めたか分からない“美の基準”に合わせて自分の姿を変え、まるでそれが本来の自分であるかのように偽る行為は、世の中に誤ったイメージを植えつけ、若者の摂食障害などを誘発する危険性もあるなどと問題視されている。
近年、そういった風潮を変え、ボディ・シェイミング(体型批判)をなくすべくありのままの姿を受け入れることを呼びかける、ボディ・ポジティブ(※)を推進する動きが加速している。カーディにその意図があったかどうかはわからないが、少なくとも体形に悩みを抱える人たちはこの動画を見て勇気をもらったよう。
※「ありのままの美しさを受け入れよう」、「どんな体型も美しい」と自分自身の体形に自信を持ち、肯定しようと呼びかけるムーブメント。
(フロントロウ編集部)