キアヌ・リーブスが『マトリックス4』出演を決めた理由
1999年に公開された『マトリックス』は、俳優キアヌ・リーブス主演の大ヒット映画。シリーズ3作品が公開され、累計1,800億円のメガヒットを記録した。
1作目の『マトリックス』公開から20年が経過した2019年の8月、米ワーナー・ブラザースは『マトリックス4』の制作決定を発表。主人公ネオ役を演じたキアヌと、トリニティー役のキャリー・アン・モスが続投することが報じられ、世界中のファンが歓喜した。
全米公開を2021年の5月21日に予定している『マトリックス4』の撮影は、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るいはじめ、感染拡大防止のために大多数の映画の撮影が一時休止を余儀なくされる少し前の2020年の2月にアメリカ・サンフランシスコで開始しており、撮影現場となった路上では、キアヌの相変わらず気取らず優しさ全開な姿が目撃されていた。
これまでのシリーズ3作に続き、脚本・監督を担当するラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹は、「20年前に考えた多くのリアリティについてのアイディアは、今ではより身近なものになっています」と話し、新作『マトリックス4』は「マトリックスの世界を舞台にした完全に新しい映画」になるとも語っている。
そんな『マトリックス4』への出演を決めた理由について、キアヌは米Empireとの最新のインタビューでこんな風に語りファンたちの期待を煽った。
「ラナ・ウォシャウスキーは美しい脚本と素晴らしい物語を書き上げた。それは僕の心に響いたよ。出演を決めた唯一の理由はそれだ。彼女とまた仕事ができるのは純粋にすごく嬉しい。(制作開始から)これまで本当に特別な経験ができたし、ストーリーには、僕たちみんなが生きるために必要な滋養を得られるような、伝えるべき有意義なメッセージが含まれていると思う」
以前、『マトリックス4』の脚本を読了した感想を「かなり挑戦的だよ。(マトリックスは)そうあるべきだからね!」と米EntertainmentTonightのインタビューで明かしていたキアヌ。ウォシャウスキー監督の手腕をベタ褒めし、メッセージ性のあるストーリーに太鼓判を押した彼の今回の言葉には、ワクワク感を掻き立てられられずにはいられない。
トリニティー役のキャリーも同じくEmpireの取材に対し、「4作目が実現するとは思わなかった」と口にしながら、『マトリックス4』で描かれる物語について「信じられないくらいの深みと、人々が想像でき得る限りの高潔さや芸術性を持ち合わせている。『これは天からの贈り物だ』と思った。とても興奮した」と作品のあらすじを知らされた時の感動を振り返っている。
『マトリックス4』はパンデミックが落ち着くことを考慮したうえで、7月に撮影が再開される予定だと伝えられている。(フロントロウ編集部)