第93回アカデミー賞授賞式の延期が正式に決定
グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞と並んで世界3大ショーレースの1つであるアカデミー賞授賞式。日本でも毎年生中継され、注目を集めるアカデミー賞授賞式だけれど、つい1ヵ月程前に延期のウワサが浮上。誰もがアカデミー賞授賞式の開催の行方について見守っていたところ、正式に延期されることが決定した。
アカデミー・プレジデントのデイヴ・ルービンと、ドーン・ハドソンCEOは、「1世紀以上にわたり映画は最も暗い時期でも私たちを元気づけ、刺激し、楽しませるという重要な役割を担ってきました。とくに今年はそうでした。誰もコントロールが効かないこの状況のせいで、映画の作り手がペナルティを受けないように、映画の完成と公開ができるよう対象期間と授賞式の日にちを伸ばして柔軟性を提供することが私たちの願いです」と共同声明を発表した。
また、延期された日程も発表されており、当初2021年2月28日に行なうはずだった第93回アカデミー賞授賞式は、約2ヵ月後ろ倒しとなり2021年4月25日に開催されるという。アカデミー賞授賞式が延期されるのは、約40年ぶりのことで、以前は1981年にロナルド・レーガン米大統領の暗殺未遂事件のため、式典が延期されたという。
アカデミー賞授賞式の延期に伴い、作品のエントリー期間にも変更が。アカデミー賞にノミネートされるためのルールであるロサンゼルス地域で最低7日間の放映という条件を撤廃し、スタジオがもともと放映する予定だった作品がやむを得ずデジタル配信になってしまった場合、その作品も選考の対象とされるという本年度に限った新ルールが適応される。そしてノミネート対象作品は選考期間となる2020年12月31日から2021年2月28日にふるいにかけられ、2021年3月15日にノミネート作品が世界中に向けて発表されるという。
アカデミー賞へのノミネートが有力視されている作品は、軒並み公開延期となっていたが、新型コロナウイルスが落ち着きをみせている今、徐々に劇場での公開が増えている。今のところ発表はないものの、アカデミー賞が授賞式の延期を正式に発表したため、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞といった年始を彩る授賞式にも影響があるかもしれない。(フロントロウ編集部)