ゴールデン・グローブ賞が延期に
世界中でパンデミックを起こしている新型コロナウイルスの影響は絶大で、これまで毎年5月の第一月曜日に開催されるファッションの祭典であるメット・ガラをはじめ、多くのセレブが集うことで知られているアメリカ最大級の野外フェス、コーチェラ・フェスティバルなどがやむを得ず中止となり、ファンの心にはぽかんと穴が開いている。
新型コロナウイルスの影響は、2020年だけではなく、すでに2021年まで続いており、先日には世界3大ショーレースの1つであるアカデミー賞授賞式の開催が約40年ぶりに延期されることが決定。
アカデミー・プレジデントのデイヴ・ルービンと、ドーン・ハドソンCEOは、「1世紀以上にわたり映画は最も暗い時期でも私たちを元気づけ、刺激し、楽しませるという重要な役割を担ってきました。とくに今年はそうでした。誰もコントロールが効かないこの状況のせいで、映画の作り手がペナルティを受けないように、映画の完成と公開ができるよう対象期間と授賞式の日にちを伸ばして柔軟性を提供することが私たちの願いです」と共同声明を発表し、授賞式は当初の開催予定から約2ヵ月後ろ倒しとなり、2021年4月25日に開催される。
アカデミー賞の開催の延期が発表されたということで、残りの世界3大ショーレースのグラミー賞やゴールデン・グローブ賞の授賞式にも影響が出ると思われていたけれど、その予想は的中。今回は、毎年、その年の1発目のアワードで、アカデミー賞の前哨戦として注目されるゴールデン・グローブ賞の授賞式を延期すると、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)と米テレビ局NBCがプレスリリースで発表した。
新しい日程は、2021年2月28日で、ビバリーヒルズにあるザ・ビバリーヒルトンで授賞式が開催され、コメディ女優のティナ・フェイとエイミー・ポーラーが司会を務めるという。授賞式の延期や新型コロナウイルスの影響で劇場での公開が大幅に遅れていることに伴い、ノミネートされる作品の条件や公開期間をはじめ、投票期間やノミネートが発表される時期も変更され、それらの詳細は後日発表すると明かしている。
アカデミー賞だけではなくゴールデン・グローブ賞も延期となり、アワードシーズンに大きな変化が見られる2021年。世界3大ショーレースで、残るはグラミー賞授賞式のみとなるが、いったい開催はどうなるのか。(フロントロウ編集部)