LGBTQ+の学園ドラマ『Love, Victor(Love, ヴィクター)』
『Love, Victor(Love, ヴィクター)』は、2018年に公開された映画『Love, サイモン 17歳の告白(Love, Simon)』のスピンオフドラマ。
『Love, サイモン 17歳の告白』は、同性愛者であることを打ち明けられずにいる主人公の高校生サイモンが、本当の自分と向き合いながら恋愛していくという学園ラブストーリー。LGBTQ+の人びとにとって特に難しい時期と言われる思春期の苦労や、10代ならではの悩みを鮮明に描き、全米で公開されるやいなや瞬く間に大ヒットした。
そんなヒット作のスピンオフドラマである『Love, Victor(Love, ヴィクター)』は、2020年6月19日よりアメリカのHuluで配信開始。瞬く間に評判となり、米辛口批評サイトのRotten Tomatoesでは、批評家スコア92%、観客スコア96%という高評価を得ている。
本作を見たアメリカのファンからは、すでにシーズン2を期待する声が上がっており、「今年1番!」「LGBTQ+の家族を描いた最高のシリーズの1つであり、同じ経験をしている人や経験があった人にとって共感のできる内容」といった絶賛のメッセージが多数寄せられている。
そんな『Love, Victor(Love, ヴィクター)』には、「ストップ・ライト・パーティー(Stop light party)」のシーンが登場する。日本では馴染みのない「ストップ・ライト・パーティー」とは一体どういったパーティーなのだろうか?
出会いの場での不安を軽減させる「ストップ・ライト・パーティー」
「ストップ・ライト・パーティー(Stop light party)」は、早い時期では1990年代にはアメリカで生まれていたとされるパーティーの様式。主に、出会いの場となるパーティーで取り入れられることが多い。
「ストップ・ライト・パーティー」の参加者は、それぞれの状況に合わせて、信号の色である緑(青※)、赤、黄色のいずれかの色の服を身につけていく。
※欧米で「青信号」は「緑信号」と呼ばれている。
緑は、デートすることに完全にオープンであることを意味し、赤は、すでに相手がいるか、相手を探すことに興味がないことを意味する。そして黄色は、決めかねている、あるいは複雑だということを意味している。
服の色を分ける目的は、パーティーでの出会いにおける不安を軽減させること。パーティーに来ている理由は人それぞれで、出会いを求めている人や友達の付き合いで来た人、ただ楽しむだけに来ている人など様々。全員が色で自分の目的をハッキリさせることで、求めていないアプローチを回避できたり、同じことを求めている人がわかり出会いの確率が上がったりして、楽しみも倍増する。
ドラマの中ではそんな“服の色”を利用して、ドキドキの展開が待ち受けている。ドラマ『Love, Victor(Love, ヴィクター)』は、日本公開未定。今後の情報を要チェック。(フロントロウ編集部)