プロフィール
1 1999年5月28日、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。
2 フルネームはキャメロン・ミカ・ボイス。
3 アフリカ系カリブ人と、アフリカ系アメリカ人、ユダヤ人の血が入っている。
4 ニックネームはキャム。
5 キャメロンの祖母であるジョン・アン・ボイスは、1956年にテネシー州クリントン市の州立高校で起こった学生たちによる人種差別撤廃運動の主導者の1人。「クリントン12」と呼ばれた12人の学生グループの1人だった。
6 特技はダンス。ダンサーとしてのキャメロンの実力は素晴らしく、『ディセンダント』シリーズの監督を努めたケニー・オルテガが彼のダンスに見入ってしまい、撮影が中断することも。「撮影中に『通しで見たいから最初からやろう』と言っておいて、音楽が始まった途端にキャメロンにだけ目がいってしまうことがよくあった。パフォーマンスが終わった瞬間に彼しか見ていなかったことに気づいて、『もう一回やろう！』と言ってみんなによく呆れられていたよ」とケニーは振り返っている。
7 世界一好きな食べ物はお寿司。
8 空手を習っていた。
9 日本語で10まで数字を数えることができた。
俳優として
10 2008年に子役としてデビュー。まずは、ロックバンドのパニック！アット・ザ・ディスコの楽曲「That Green Gentleman (Things Have Changed)」のミュージックビデオに出演。キャメロンはこのビデオで、ギタリストであるライアン・ロスの幼少期を演じた。
11 同じく2008年には、キーファー・サザーランド主演のホラー映画『ミラーズ (Mirrors)』に出演して、映画デビューも果たした。同年には、シャイア・ラブーフ主演の『イーグル・アイ』にも出演。
12 2010年には『アダルトボーイズ青春白書』でアダム・サンドラーと“親子”の役で共演。アダムは2013年に公開された続編『アダルトボーイズ遊遊白書』でも共演したキャメロンが亡くなった際、「彼が大好きだった」と追悼の言葉を寄せた。
13 アダム・サンドラーは、キャメロンが幼少期に好きだった俳優の1人だった。
14 2011年にディズニー・チャンネルでデビュー。ドラマ『シェキラ!』や『グッドラック・チャーリー』にゲスト出演。
15 同年、ディズニー・チャンネルのドラマ『ジェシー！』でルーク・ロス役に抜擢。キャメロンにとって初のレギュラー出演に。
『ジェシー！』で共演したデビー・ライアンと。
16 2012年、同じくディズニー・チャンネルのドラマ『オースティン & アリー』に『ジェシー！』のルーク・ロス役でゲスト出演。
17 2012年、前年に出演した映画『ジュディの夏休み大作戦（Judy Moody and the Not Bummer Summer）』での演技が称えられて、ヤング・アーティスト賞を受賞。
18 2013年にディズニー・チャンネルのドラマ『うわさのツインズ リブとマディ』にゲスト出演。後に映画『ディセンダント』シリーズで共演することになるダヴ・キャメロンと初共演を果たした。
19 クルエラ・ド・ヴィルの息子カルロスとして2015年にディズニー・チャンネルの映画『ディセンダント』に出演。2017年には『ディセンダント2』に、2019年には『ディセンダント3』に出演した。
20 アメリカで『ディセンダント3』が初放送された際には、初回放送だけで1,500万人もの視聴者を獲得するという、驚異的な数字を叩き出した。
性格／プライベート
21 チャリティ活動に熱心で、発展途上国での清潔な飲料水の供給を助けるThirst Project（サースト・プロジェクト）や、ホームレスを支援するイベントHomeWalk（ホームウォーク）、学校内での女性と男性に対するセクシャルハラスメントと闘うIt’s On Us（イッツ・オン・アス）、病気と闘う子供たちを支援するLucstrong Foundation（ラックストロング・ファウンデーション）など、様々な活動を支援してきた。
22 誰もが認める優しい性格の持ち主。『ディセンダント』で共演したソフィア・カーソンはキャメロンについて、「真っ先に愛することを選び、批判するようなことをせず、優しさそのもののような人」と称賛している。
23 ガールフレンドとの初デート先は、ロサンゼルスにある絶景スポットのマルホランド・ドライブ。マルホランド・ドライブでは、午後9時までしか車を駐車できないことを知らずに9時過ぎに行って車を停めたため、罰金を支払う羽目になったそう。
24 ファーストキスは11歳。
25 初めて好きになった女性セレブは、ビヨンセとシャキーラ。
26 『ジェシー!』で共演したカラン・ブラルや、俳優のソフィー・レイノルズとルームシェアをしていた。
キャメロンの死とその後
27 2019年7月6日に20歳という若さで他界。持病のてんかんによる発作が原因だった。
28 死後、全米で2019年8月2日に、日本では同年10月26日に、彼が出演した『ディセンダント3』が公開。キャメロンが『ディセンダント3』で目指していたのは、差別や偏見をなくすこと。「世の中には、最初のうちから“悪い人”って決めつけられている人が多くいる。『この人は悪者。この人はああで、あの人はこう』って。だけどこういうことわざがあるよね、『本を表紙で判断するな（見た目で物事を判断してはいけないという意味）』。みんなが自分らしくいられるようにしようよ、こういうメッセージを映画のなかで伝えられたのはとてもクールだと思う」と彼は生前に語っていた。
29 亡くなった際、『ディセンダント3』以外にも、米HBOのドラマ『Mrs. Fletcher（ミセス・フレッチャー）』、主演映画『Runt（ラント）』、ドラマ『Paradise City（パラダイス・シティ）』の、3本の出演作の公開が控えていた。
30 『ミセス・フレッチャー』は2019年10月から12月にかけて放送され、『ラント』は2020年2月に全米で公開。『パラダイス・シティ』は2020年中の放送が予定されている。
『パラダイス・シティ』のトレイラー映像
31 2019年、訃報を受けてグーグル（Google）で検索が急上昇。グーグルが発表した2019年の急上昇ワードで、検索部門において「Cameron Boyce」が2位にランクインした。
32 彼が生前最後に取り組んでいた慈善活動は、銃による暴力に立ち向かうオンラインキャンペーンWielding Peace（ウィールディング・ピース）。
33 ダヴ・キャメロンは、キャメロンの死後、彼を偲んで「ウィールディング・ピース」にちなんだタトゥーを入れている。ダヴが彼に捧げるために入れたタトゥーは、ピストルの銃口から一輪のバラが飛び出しているというデザインのもので、ダヴはこのデザインを選んだ理由について、「キャメロンは、花束を銃のように抱えて写真を撮っていた。とても美しいと思う。キャメロンがいなくなってしまってから、彼のためにタトゥーを入れようと思っていたんだけど、このデザインはピッタリだと思う」と語っている。
34 キャメロンの死後、生前にチャリティ活動に精力的に取り組んでいたキャメロンの意思を継いで、残された家族は「キャメロン・ボイス基金（The Cameron Boyce Foundation）」を設立。同団体は若者に対して、暴力やネガティブなものの代わりに芸術や創造というはけ口を提供し、世の中にプラスな変化をもたらすことを目的としている。
35 共演者からも、ファンからも、心から愛される存在だったキャメロン。彼が亡くなってから初めての誕生日となる2020年5月28日の前には、彼の家族が寄付を呼びかけると、ダヴをはじめ多くの友人たちが寄付集めの活動に協力し、当日までに、ファンからおよそ12万3,000ドル（約1,350万円）もの寄付が集まった。
ソース：フロントロウ、『グッド・モーニング・アメリカ』、CNN、RAW Media、Young Hollywood、Heavy、IMDB、Tne Cameron Boyce Foundation
（フロントロウ編集部）
