妻とともに新型コロナウイルスに感染したトム・ハンクスが、その症状は2人とも全く違ったものだったことを明かした。(フロントロウ編集部)

新型コロナウイルスにかかったトム・ハンクス

 映画『フィラデルフィア』や『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、ディズニーの『トイ・ストーリー』シリーズでウッディの声を担当した名優トム・ハンクスは、2020年3月に、妻で俳優のリタ・ウィルソンとともに新型コロナウイルスに感染。滞在中だったオーストラリアの病院に入院し、その後は母国アメリカへ帰国して自宅療養を続けた。

 2人の症状は軽いものだったそうで、息子チェット・ハンクスもファンに向けて、「ついさっき両親と電話で話したよ。2人とも元気にしてる。そこまで具合が悪いわけじゃない」と明かしていた

画像: 新型コロナウイルスにかかったトム・ハンクス

別々の新型コロナの症状が出た夫妻

 全世界を驚かせた大物俳優のトムとリタの新型コロナウイルス感染。しかし感染から約4ヵ月が経ち、現在は元気なトムが、英The Guardianのインタビューに自宅から応じた。インタビュアーから、感染後の体調について聞かれたトムは、「私たちは大丈夫ですよ。ウイルスによる不快感は、2週間ほどでほとんど無くなりましたね」と返答。さらに、その症状について、詳しく語り始めた。

「私たちには非常に異なった(ウイルスへの)反応がありました。奇妙でしたね。妻は味覚や嗅覚を失ったようです。ひどい吐き気があったようだし、熱も私よりもっと高かった。私は不自由なほどに身体中が痒かったです。身体が常に非常にだるくて、12分以上は集中力が続かなかった」

トム・ハンクス、自分に出来る対策はする

 最後には、「まぁ最後のやつは、私の通常の状態でもありますけどね」と言って、彼らしい穏やかなジョークを発したトム。とはいえ、比較的高齢であり持病もあるトムは、心配も頭をかすめたそうなのだけれど、最後にはかなり冷静だったよう。

画像: トム・ハンクス、自分に出来る対策はする

「私たちが病院にいた時、『私は63歳で、タイプ2の糖尿病を持っています。また、心臓にはステント(※)も入っています。私は危険なケースでしょうか?』と聞きました。しかし、私たちの体温が高くならず、肺炎のようにもなっていなければ、彼ら(医療従事者)は心配していませんでしたね。まぁ私は、朝起きて、1日を終えられるかどうかを心配するタイプではないので。そういったことには冷静なんです」
 ※血管、気管、食道などの狭窄部を内部から広げる管状の医療機器

 出来ることはし、後は流れに身を任せた様子のトムだけれど、個々が出来る感染症対策をしない人々には憤りを露わにしており、米Peopleのインタビューでは、みんなで「マスクをつけること。ソーシャルディスタンス(社会的距離)を守ること。手を洗うこと」を守るべきだとし、「どれも簡単なものだ。もし、このとても基本的な3つのことを実践できない人がいるとしたら、私はこう思う。『恥を知れ』と。“クソ野郎”にはなるな。流れに従って、自分のやるべきことをやるんだ。いたって単純なことだよ」話している

 ちなみに、新型コロナウイルスに感染したトムとリタの血液には、ウイルスに対する抗体が出来ていることが判明しており、ワクチンを研究する複数の機関に自身の血液を提供している。(フロントロウ編集部)

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