俳優のジョニー・デップが英The Sunを名誉毀損で訴えた裁判で、The Sun側の証人であるジョニーの元妻のアンバー・ハードが、ジョニーが薬物を常用していたことを証明するために複数の写真を法廷で公開。(フロントロウ編集部)

元妻のアンバー・ハードが複数の写真を証拠として提出

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、自分のことを元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るった「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunを名誉毀損で訴えた裁判で、The Sunを発行するNew Group Newspapers側の証人であるアンバーがジョニーの薬物乱用による暴力を裏付ける証拠として複数の写真を法廷で公開した。

 The Sunは2018年4月に、ジョニーがアンバーにドメスティック・バイオレンス(DV)をはたらいたと報じているが、ジョニー側はDVの事実はなく、アンバーがウソをついていると主張。一方で、New Group Newspapers側の証人であるアンバーはジョニーの薬物乱用による暴力を主張していることから、現地時間7月7日からイギリスの高等法院で始まった審理では、重要な判断材料のひとつとして、ジョニーの過去の薬物使用に関する議論が行われている。

画像: 元妻のアンバー・ハードが複数の写真を証拠として提出

 最初に公開された2枚の写真は、どちらも2013年にロサンゼルスにある自宅でアンバーによって撮影されたもので、1枚目はコカインや酒、麻薬を使用する際に使う道具がテーブルの上にのっている写真。2枚目はジョニーが床に倒れているところを撮影した写真だった。

 ちなみに、ジョニーは床に倒れていたのは「(薬物や酒によって)気を失ったからではなく、寝ていただけ」と裁判で説明している。

 また、別の日に公開された写真には、手に持っていたアイスクリームが溶けて、履いていたジーンズと床にこぼれ落ちているのにも気づかず、ソファーで口を開けて眠るジョニーの姿が写っていた。この写真が撮られたのは2014年のことで、撮影者は上の2枚と同じくアンバーだという。

 ただし、裁判でこの写真が撮られた時の状況について聞かれたジョニーは、17時間働いた後で「疲れて寝ていただけで、眠っている最中にアイスが溶けてこぼれてしまった」と説明し、薬物との関連性について否定。また、この翌日にアンバーから写真を見せられて、「今のあなたがどんな状態か見なさいよ。哀れね」と心無い言葉を浴びせられたことを明かした。

 これらの写真はアンバーとNew Group Newspapers側の主張を裏付けるための証拠として提出されたものだが、“暴力を振るっていたのはむしろアンバーの方である”と主張するジョニー側も、証拠としてアンバーが投げたウォッカなどのボトルによって欠損した中指の写真を提示するなど、徹底的に争う姿勢を見せている。(フロントロウ編集部)

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