ジョニー・デップ、「中指欠損」について語る動画が公開
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『チャーリーとチョコレート工場』などで知られる俳優ジョニー・デップ(56)は、2015年に2年半の交際を経て映画『アクアマン』の俳優アンバー・ハード(33)と結婚するも、2016年に結婚生活15ヵ月にしてアンバーが突如、離婚を申請。
アンバーは、ジョニーから家庭内暴力(DV)を受けたと主張し、動画や写真を証拠として提出したが、ジョニーはこれを真っ向から否定。一度は示談が成立したものの、その後、ジョニーが、むしろDV被害者は自分であると反論するとともに、彼女を名誉棄損で訴え、ドロ沼訴訟へと発展している。
今年3月末、約4年前の2016年に行なわれた離婚裁判の際に、アンバーが弁護士の前でジョニーに対する暴行疑惑について語る様子を収めた映像が英Daily Mailにより公開。
そして、今度は、ジョニーがアンバーとの衝突が起き、右手の中指を負傷した一夜について語った2018年の証言録取の模様を収めた動画が、Daily Mailにより公開された。
欠損した中指に「陽気なあだ名」をつけている
ジョニーが右手の中指の一部が欠損するほどの大怪我をしたのは、2015年、アンバーと結婚して1カ月後のこと。
オーストラリアでのこの夜の出来事について、アンバーは、ジョニーが自身と元共演者で俳優のビリー・ボブ・ソーントンと「浮気をしたのではないか?」という疑いを持ったことがキッカケで2人の間で激しい言い争いが勃発し、ジョニーがボトルや窓などを割るなどして暴れ、その破片で右手の中指を損傷したと証言。
しかし、ジョニーは、この怪我は、アンバーがジョニーに向かってウォッカなどのボトルを投げつけたことにより負ったものだと主張している。
証言録取で、当初は、アンバーを守るために、自宅にあるアコーディオン式の大きなドアに挟んだとウソをついていたと語ったジョニーは、「彼女がウォッカの瓶を僕に向かって投げた。僕の手は大理石のバーカウンターの上にこういう感じで乗っていて…」と身ぶり手ぶりで当時の様子を再現。
ジョニーは、「最初のボトルは僕の耳をかすめた。2本目のボトルは、もっと大きくて…彼女はこれくらいの距離から投げたんだけど、ボトルはバーカウンターに当たって砕けて、この指、今では“リトル・リチャード”って呼んでるんだけど…指先の一部が切断されて骨が粉々になった」と、怪我の様子を生々しく振り返りながらも、じつは、欠損してしまった自分の中指に愛着を込めて“リトル・リチャード”と命名したことを明かすという、ダークユーモアも忘れなかった。
感染症にも… イタリアの火山に例える
大怪我からの回復にはとても時間がかかり、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)と呼ばれる感染症に2度にわたって感染したことも明かしたジョニー。
証言録取では、欠損した中指の状態を「まるでヴェスヴィオ山みたいな見た目だった」と、イタリア・ナポリにある山頂が陥没した火山に例え、「自分の指を取り戻そうとしてた。それから、自分が結婚した女性に指の一部を切断されるっていう、狂気の沙汰にも向き合っていたんだ」と当時の心境について語った。
「彼女は僕が自分でやったって言っているけど。僕が壁を殴ったって。僕は、こういった外傷に詳しい科学者や物理学者の反応を聞いてみたいね。なぜなら、彼女がどうやって、誰かが拳で乾燥した壁か何かを殴って貫通させた結果、こんな怪我を負ったかを彼らに説明するのか見ものだからさ」と、アンバーの主張を皮肉っていたジョニー。
ちなみに、ジョニーの怪我が発覚したのは、2016年になってからで、アンバーは、事件当夜、ジョニーが怪我を負った指を青色のインクに浸し、滞在先の部屋の壁にかけてあった鏡に「Billy Bob(ビリー・ボブ)」、「Easy Amber(尻軽アンバー)」などと文字を書くという異常性のある行動に出たと証言。その鏡の写真も公開された。ジョニーはこの説については、異論を唱えていない。
アンバーの弁護チームは、ジョニーは怪我を負ってから24時間以内に診察を受けなかったため、その後、治療を担当した医師は、ジョニーの落ちた指先を元に戻すことができず、やむなく彼の手の一部を移植して指先を再生したと明かしている。(フロントロウ編集部)