アンバー・ハードの元助手が法廷で証言
俳優のジョニー・デップが自分のことを「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunを発行するNew Group Newspapersを名誉毀損で訴えた裁判で、2012年から2015年までの約3年間、ジョニーの元妻で俳優のアンバー・ハードのパーソナル・アシスタントとして働いていたケイト・ジェームズが、ジョニー側の証人として法廷で驚きのエピソードを明かした。
今から約26年前にブラジルでマチェーテ(長刀のなた)で脅されてレイプされたというケイトは、その時のことを一度だけアンバーに話したことがあったそうで、ケイトによると、アンバーはケイトから聞いた話の内容を少しだけ変えて、自分のものにしたという。
ケイトは「彼女(アンバー)は、26年前に私が経験した暴力的なレイプ被害を参考にして、まるで自分が被害に遭ったかのように事実をねじ曲げ、都合のいいように使いました。私は性的暴行から生き延びたサバイバー(生存者)です。無関係の人がそれを名乗ることを決して軽視することはできません。私は被害者です。私がここにいるのは、(アンバーのしたことに)腹が立ったからです」と証言すると、続けて、アシスタント時代にアンバーから罵るような内容のメールが頻繁に送られてきたことも明らかに。
それらのメールについて、ケイトは「ほぼ毎日のように、夜中の2時から朝方の4時にかけて、酔っ払った状態で打った罵るような内容のメールが送られてきました」と説明。また、このほかにもアンバーがジョニーにノンアルコールビールを飲ませていたことや、両者が暴力的な行動を取るところは見たことがなく、少なくとも彼女の知るかぎりアンバーの顔や体にアザや傷はなかったことなどを証言している。
The Sunは2018年4月に、ジョニーがアンバーにドメスティック・バイオレンス(DV)をはたらいたと報じているが、ジョニー側はDVの事実はなく、アンバーがウソをついていると主張。一方で、New Group Newspapers側の証人であるアンバーはジョニーの薬物乱用による暴力を主張しており、“ドロ沼裁判”と言われた離婚裁判に続いて、今回の裁判でも両者とも徹底的に争う姿勢を見せている。(フロントロウ編集部)