ジョニー・デップが元妻の“計算しつくされた行動”を明かす
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るったという“虚偽の報道”が名誉毀損にあたるとして、イギリスの大衆紙The Sunを発行するニュー・グループ・ニュースペーパーズ(New Group Newspapers)を相手取った裁判で、アンバーにとって自分は「いいカモだった」と証言した。
英現地時間7月7日からイギリスの高等法院で始まった審理で、ジョニーはアンバーと出会った時のことを振り返って「彼女はとてもフレンドリーで、最近経験した前のパートナーとの別れについて私に話してくれました。当時の私が今の私と同じことを知っていたら、危険信号に気づいたと思いますが、あの頃の私はそれに気づきませんでした」と言うと、続けて「彼女は美しくて、私のことや私の仕事にとても興味があるように見えました。私はそれに騙されてしまったのです。彼女は“愛”と見せかけたもので、私を落としにかかったのです」と告白。
さらに、「彼女が私と結婚したのは、キャリアアップと経済的な利益を得るためだったということを、だいぶあとになってから理解しました。彼女はそれをどうやって実現するか心得ていました。例えば、出会った当初、彼女は何度も私の出演作を称賛してくれました。けれど、結婚後、彼女から私が出演する作品をじつは一度も見たことがないと告げられました。彼女は自分の欲しいものをわかっていて、私は彼女にとっていいカモだったのです」と、今思えば疑わしいことはいくらでもあったが、当時はそれにまったく気づくことなく、アンバーの言葉や態度を鵜呑みにしてしまったことを明かした。
また、ジョニーは「彼女は私とそっくりに振る舞って、好きな作家や音楽、アートの好みまで、私とまるで同じことに興味や関心を持っているように見せかけました。私はこれを計算しつくされた、社会病理的で不誠実な行動だとは気づかず、彼女が自分にとって愛しい存在であると思い込んでしまったのです」と、アンバーの行動はすべて計算されたものだったとも語った。
ちなみに、New Group Newspapers側の証人であるアンバーがジョニーの薬物乱用による暴力を主張していることから、今回の審理では、ジョニーの過去の薬物使用についての議論も行なわれた。
一方のジョニー側も、暴力を振るっていたのはジョニーではなくアンバーであることを証明するために、アンバーが投げたウォッカなどのボトルによって欠損した中指の写真を証拠として提示したり、離婚を決意するきっかけとなった“排泄物事件”について改めて証言したり、汚名返上のために徹底的に争う姿勢を見せている。(フロントロウ編集部)