ケイティ・ペリーがメンタルヘルスに問題を抱えていたことを告白。当時、自身の代表曲「ファイヤーワーク」の存在がプレッシャーになっていたことも明らかにした。(フロントロウ編集部)

アルバム『ウィットネス』の不振

 ニューアルバム『スマイル』のリリースを控えたケイティ・ペリーが、米ラジオ番組『The Howard Stern Show(ザ・ハワード・スターン・ショー)』にリモート出演。来たる新作『スマイル』について、「暗い時期に制作」したアルバムだと明かして、制作した当時、「キャリアに変化があって、鬱を患っていた」ことを告白した。

画像: アルバム『ウィットネス』の不振

 「前作が、必ずしも私の期待通りには成功しなかったの」と、ケイティは前作『ウィットネス』をリリースした2017年の当時を回想。2008年にリリースしたアルバム『ワン・オブ・ザ・ボーイズ』でブレイクを果たし、続く2010年のアルバム『ティーンエイジ・ドリーム』、2013年のアルバム『プリズム』でも順調に成功を収めていたケイティだけれど、『ウィットネス』はセールスが少し伸び悩む結果に。リリースした週こそ全米アルバムチャートの首位を飾ったものの、翌週はトップ10圏外となっていた。

 ケイティは当時、右肩上がりだったキャリアが伸び悩んでしまったことで、「人生で経験したことのないほど」の鬱を患ってしまったのだそう。「それ以前にも鬱になったことは何度かあったんだけど、音楽を書くことで、暗い鬱から逃れることができていたの。いろいろなことをして気を紛らわせていた。食べたり、仕事をしたり、新しい恋人を見つけたり、ショッピングをしたりしながらね」とケイティは振り返った。

「ファイヤーワーク」の存在がプレッシャーに

 しかしながら、鬱病の治療をすることに関しては躊躇してしまっていたという。ケイティはその理由の1つとして、2010年にリリースした『ティーンエイジ・ドリーム』に収録されている楽曲「ファイヤーワーク」の存在をあげている。

 「ファイヤーワーク」は、「あなたは花火/あなたの素晴らしさを見せてあげて」と、“誰しもに価値がある”とポジティブなメッセージを歌ったケイティの代表曲の1つだけれど、当時の彼女にとっては、そんな前向きな楽曲の存在がプレッシャーになってしまっていたのだそう。

 メンタルヘルスの悩みを抱えることは誰にでも起こり得ることで、治療を受けることは後ろめたいことでは一切ないけれど、ケイティは鬱の治療を受けることを「とても恥ずかしく思ってしまっていた」と明かした上で、「当時の私は、だって、私は『ファイヤーワーク』を書いた人だしと思ってた」と、過去に「ファイヤーワーク」のようなポジティブな楽曲を書いた人物として、助けを求めることを躊躇してしまっていたことを告白した。

画像: 「ファイヤーワーク」の存在がプレッシャーに

 しかしながら、最終的には治療を受けることに決めたようで、ケイティは自身の鬱病について、「脳の捻挫」にたとえた上で次のように続けた。「脳に松葉杖をあげなきゃって思って、そうすることにした。その松葉杖を使ったことで、もう一度立てるようになったの」。 

『スマイル』のリリース延期を発表

 一方、ケイティはSNSへの投稿で、当初8月14日を予定していたニューアルバム『スマイル』のリリースを、2週間後の8月28日に延期することを発表している。

 リリースの延期は、制作面の遅れが理由だそう。ケイティはアルバムのリリースの遅れを受けて、8月28日のリリースまで、「スマイルサンデー(#SmileSundays)」と銘打って、現地時間8月2日から毎週日曜日にインスタグラムでライブ配信を行なうことも合わせて発表。ライブ配信では、アルバムについてのトークのほか、マーチャンダイズや、楽曲の一部も公開される予定だという。(フロントロウ編集部)

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