新曲「マイ・フューチャー」をリリースしたビリー・アイリッシュ
ビリー・アイリッシュは日本時間2020年7月31日に新曲「my future(マイ・フューチャー)」をリリース。同曲は、新型コロナウイルス禍のロックダウンによる外出自粛期間中に彼女の兄でプロデューサーのフィニアス・オコネルと共にロサンゼルスで作曲・レコーディングされたもので、未来への希望や自分自身への愛を歌った楽曲となっている。
ビリーはリリースに際して、同曲について「私にとって、とてもパーソナルで特別な曲」とコメント。「書き始めた時、私の頭の中は希望と興奮で溢れてたんだけど、クレイジーなくらい、自分を見直すことと、成長についても考えてたんだ。でも今は、この世界で起こっている状況もあって、たくさんの新しい意味を持つと思う。みんながそれぞれの解釈を、この曲で見つけてくれるといいかな」と語っている。
誰かを頼らずにはいられなかったと告白
先日、ビリーはApple Musicのラジオ局Beats 1の番組に出演。ホストを務めるゼイン・ロウに対して「マイ・フューチャー」を制作した経緯について語った。
「成長についての曲なの」とビリー。「少なくとも私は、何年もの間、誰かに頼り続けてきた」と明かした上で、同曲について「そうした成長」を表現した楽曲だと語った。
「誰かがいなくなったらすぐ、別の誰かに頼っていたの。恋愛について話しているわけじゃない。あらゆることについての話。1人になることができなかった。長い間、自分だけでは生きていけなかったの」と、ビリーは誰かに頼らずにはいられずに、自分1人では生きてこられなかったことを明かして、次のように続けた。
「分からないけど、私はそういう(1人で生きていけるようになるような)成長をしないといけないって思っていた。私には自分のための時間が必要で、ようやくそれを手に入れたの。すごく辛いものだった。想像以上に辛いことなの、誰にも頼らずに、自分自身に頼るということはね。それに、すごく奇妙なの。思っているような辛さとは違って、孤独な状況にある時には、新しい感覚に陥るの」。
同曲で伝えたいメッセージについては、「私はそのことを伝えたいと思った。すべては愛について。孤独がどれだけ力強いものか、ということではないの。たくさん成長して、たくさん学ぶことは、悪いことではないということ」とビリー。
「『マイ・フューチャー』は個人的な成長や満足についての曲だけど、これまで以上に、聴いていて『これは今現在(の状況)にすごく合っている』と思うような曲でもある」と、同曲は2020年現在の世界的な情勢にも合っている曲だとした上で、次のように続けた。
「世界としても、1人の人間としても、未来を考えた時に、『希望』すらも望みがないように感じてしまうわけで、クレイジーだよね。何かを望むことすら、希望がないように感じる。願い事をしても大丈夫なの? 希望を持っても大丈夫なの? その価値はある? っていうね。異常だと思うけど、私たちはそういう状況に置かれている。私たちには音楽が必要。希望が必要なの」。
(フロントロウ編集部)