若者に人気の米人気双子ユーチューバー、ストークス・ツインズ(Stokes Twins)が「強盗犯を装ったドッキリ動画」がきっかけで逮捕・起訴された。(フロントロウ編集部)
人気双子Youtuber、「強盗犯のフリ」をした動画が原因で逮捕
YouTubeのチャンネル登録者数が480万人を超えるアメリカの人気双子ユーチューバー、アラン・ストークス&アレックス・ストークス(23)が、カリフォルニア州オレンジ郡で強盗を装ったドッキリ動画を撮影し、YouTubeに投稿したことがきっかけで現地警察に逮捕・起訴された。
アランとアレックスは、2019年10月に、全身黒づくめにスキーマスクを着用して顔を隠した状態で、現金が大量に入ったダッフルバッグを持ち、あたかも“今しがた銀行を襲撃してきた強盗犯”かのように振る舞って、配車サービスのUberの運転手にドッキリを仕掛けた。
アプリを使って呼ばれ、現場に到着したUber運転手は、2人から逃亡を手伝って欲しいと依頼されるものの、明らかに怪しい彼らの身なりを見てサービスの提供を拒否。
そうこうしているうちに警察が駆けつけ、Uber運転手も強盗の“グル”の可能性があると考えた警察は、この運転手にも拳銃を突き付けて降車を指示した。
この時の一部始終を目撃していた通行人は、警察に対し、2人がUber運転手を脅してカージャックしようとしているように見えたと証言している。
約10カ月経って逮捕・起訴
事件当日は、警察に事情を説明し、厳重注意を受けたうえで解放されたものの、それから10カ月近くが経った米現地時間の8月5日、オレンジ郡警察は、アランとアレックスを暴力、脅迫、詐欺を伴う不法監禁の重罪、また、嘘の通報を行ったという軽罪を犯した容疑で逮捕・起訴。
オレンジ郡のトッド・スピッツァ―検事は「彼らの行動はドッキリでは済まされません。これは、場合によっては、誰かが負傷したり、殺害されたりするといった結果を招きかねない犯罪行為です。誰かから、強盗事件が発生していると通報があった際、何人もの警察官たちが一般市民の命を守るために現場に急行しました。それにもかかわらず、警察官たちが目の当たりにしたのは、インターネット上で注目を集めるために、不必要に市民たちや警察官たちを危険に晒すという歪曲した企みでした」と声明を通じてコメント。アランとアレックスが、世間の視線を集めたいがために行なった卑劣な行為をたしなめた。
該当の問題行為を題材にした動画は、すでに2人のYoutubeチャンネルからは削除されている。
最大で禁錮刑4年の可能性も
「ストークス・ツインズ」のユニット名で活躍し、コミカルなやり取りで人気のアランとアレックスは、日頃から、「24時間で10万カロリー摂取したらどうなるか?」、「有名Youtuberたちにイタズラ電話かけてみた」、「ジャグジーで24時間過ごしてみた」といったチャレンジ系やドッキリ系の動画を多数公開。
端正なルックスもウケ、若者たちから支持される一方で、以前から、ある時は、大型スーパーの店内で半裸になってみたり、胸に矢が突き刺さったフリをして救急病棟に駆け込んだりと、日本でも頻出して問題になっている“迷惑系Youtuber”とも認識されかねない問題行動も目立っていた。
2019年10月の騒動のわずか4時間後にも、カリフォルニア大学アーバイン校のキャンパス内でも同様の手口のドッキリを仕掛けて、警察が出動する騒ぎを起こしたストークス兄弟。もしも今後行なわれる裁判で有罪判決が下された場合、最大で4年間の禁錮刑に処される可能性があると発表されている。
アランとアレックスは、現時点では自分たちの逮捕・起訴についてはコメントしていない。(フロントロウ編集部)