シンガーのブリトニー・スピアーズの成年後見制度が少なくとも2021年2月まで延長されることが、ロサンゼルス裁判所の判断により決定した。(フロントロウ編集部)

ブリトニー・スピアーズの成年後見人制度が半年間の期限延長

 シンガーのブリトニー・スピアーズ(38)は、2000年代にメンタルヘルスの問題を抱え、突然髪を丸坊主にしてしまうなどの奇行に出たことがきっかけで、約12年前から成年後見制度の適用を受けており、現在も法的な決断は後見人の管理下に置かれている。

 後見人を務めていたのは、父親のジェイミー・スピアーズだったが、2018年に生死を彷徨う大病を患ってからは、健康上の理由で後見人の役割を休職。その間、ブリトニーのケアマネージャーであるジョディ・モンゴメリー氏が一時的な代理としてその役割を担ってきた。

 ブリトニーは、ジェイミーの病気療養に合わせ、家族との時間を優先するためという名目で、2019年1月に“無期限の活動休止”を発表して以来、表立った活動を休止中だが、つい先日、米Peopleが入手した後見人制度裁判に関する書類のなかで、弁護士を通じて「今後、父ジェイミーが“復職”することを望んでいない」という強い意志を明らかにしたばかり。

画像: ブリトニー・スピアーズの成年後見人制度が半年間の期限延長

 同件に関しての審議が、予定されていた現地時間8月21日にロサンゼルス裁判所で行なわれた。Varietyほかの米メディアは事は、ブリトニーに対する成年後見人制度の適用期限を少なくとも2021年の2月まで延長することを決定したと報じている。

 モンゴメリー氏によるブリトニーの後見人制度は、2020年4月末をもって終了するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で公判に遅れが出たため、8月22日まで延長されることが5月に決定。今回の判決により、それよりもさらに半年間、延長されることとなった。

 ちなみに、ブリトニーは、後見人を立てること自体には賛成で、モンゴメリー氏がこのまま後見人の役割を継続することを「強く希望している」と弁護士を通じて主張しており、制度の延長に伴ってモンゴメリー氏の在任期間が延びるのであれば、ブリトニーにとっては良い方向に動いたのではないかと推察できる。


父ジェイミーの“復職”が争点

 裁判所は、ブリトニー側の弁護士にジェイミーを完全に後見人から外すという要求を行なう場合には、9月18日までに申し立てを行なうように告げたといい、ジェイミー側は、もしもそれに異議を唱える場合は10月2日までに嘆願書を提出することになるという。

画像: 父ジェイミーの“復職”が争点

 米ETが入手した資料によると、ブリトニーはジェイミーが後見人を務めている間、彼に年間約1,370万円の報酬を支払っていたという。

 後見人制度の適用がスタートした当初は、ジェイミー以外にもブリトニーの資産管理を担当していたアンドリュー・ワレット弁護士が後見人を担当していたが、ワレット弁護士は2019年3月をもって、その任務を辞退した。ジェイミーは今回の審議に際して、ワレット弁護士を再びブリトニーの後見人に任命するべく、裁判所に請願書を提出。ブリトニーの資産を徹底して管理しようと試みている。

 なお、この嘆願書では、ブリトニーの現金資産が270万ドル(約2.8億円)があること、そして、非現金資産が5740万ドル(約60億円)であることが明らかにされた。

 ブリトニーの成年後見人制度に関しては、この制度の適用が父ジェイミーやマネージメントチームによる“強制”だったと信じる一部のファンによって、「#Free Britney(ブリトニーを開放せよ)」というスローガンを掲げた解放運動が勃発。本人はこの騒動についてはコメントしていないが、昨今、ますます勢いを増している。

画像: 米現地時間8月19日にロサンゼルス裁判所の前で「#Free Britney」の抗議デモを行うファンたち。

米現地時間8月19日にロサンゼルス裁判所の前で「#Free Britney」の抗議デモを行うファンたち。

 ジェイミーは8月頭に公開された米New York Postとのインタビューで、世間でささやかれている、彼がブリトニーの財産を不正に搾取しているのではないかという説に反論。「支出のすべてを事細かに裁判所に報告しなくちゃならないんだ。そんななかで、どうやって私が盗みをはたらいたと言うんだ?」と不快感をあらわに。さらに、後見人制度に関しては「娘にとって何が最善なのかを判断するのは、カリフォルニア州の裁判所だ。他人が出る幕じゃない」とコメントしていた。(フロントロウ編集部) 

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