多くの若手注目俳優が出演する『ストレンジャー・シングス』
現在シーズン4の制作が待たれているドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』はNetflix屈指の人気シリーズで、謎の少女イレブンを演じる現在16歳のミリー・ボビー・ブラウンを筆頭に、10代のキャストが多く名を連ねている。
エピソードを追うごとに緊張感の増す、息をつかせぬようなハラハラとしたストーリー展開もさることながら、ミリーや、マイク・ウィーラーを演じる現在17歳のフィン・ヴォルフハルトら若手俳優たちの高い演技力も世界中の大勢のファンを魅了しているこのシリーズだけれど、残念ながら、彼らは世間から性的な対象として見られてしまうことも多いという現状がある。今回、マイクの姉であるナンシー役を演じるナタリア・ダイアーが英Independentのインタビューに応じて、未成年である若い共演者たちが不適切な見られ方をされている現状について語った。
ナタリアが若手俳優たちが置かれている状況に苦言
ナタリアはインタビューのなかで、インタビュアーから、ミリー・ボビー・ブラウンがかつて当時13歳だった時に米W Magazineから「セクシーなテレビスター」の1人に選ばれたことや、フィン・ヴォルフハルトが14歳だった時に大人のファンから卑猥なメッセージを受け取ったことがあると明かしたことを指摘されると、「何層にも重なっている問題がある。彼らを性的な対象にし過ぎていると私は思う」と、若手俳優たちが置かれている現状に苦言を呈した。
「彼らはもう子供じゃないし、ティーンエイジャーなわけだけど、私は自分が若い子たちの保護者のように感じているの」とした上で、『ストレンジャー・シングス』で共演している若手俳優たちに言及して、「彼らはみんな素晴らしい人たちだけど、クレイジーな環境の中で大人になることを余儀なくされている。プライベートを大事にしたいと思う1人として、放っておいてあげてよって思う。彼らの仕事だったり、彼ら自身が話したいと思っていることについて話すのなら別だけど」とナタリア。
ナタリアは彼らが置かれている状況について「かなり奇妙で複雑な問題」が絡んでいるとした上で、若手俳優を性的な対象として見る背景には「文化としての問題」があると指摘。「全員のその人たちらしさを認めてほしいと思う。批評するのではなくね」と、俳優たちを性的な対象などとして品定めするのではなく、それぞれのありのままを認めてほしいと訴えた。
ミリー・ボビー・ブラウンも過去に批判
イレブンを演じるミリーも以前、自身が性の対象として見られることを批判しており、ミリーは今年2月に16歳の誕生日を迎えた際、自身が置かれている現状に言及しながら次のように訴えた。
「私たちの世代だけでなく、次の世代のためにも、変化が起こるべきだと感じています。私たち子供が成長し、成功するために、世界は優しさとサポートを必要としています。この数年は私にとって簡単なものではなかったと認めます。嘘や、不適切なコメント、性欲の対象とされること、そしてむやみな暴言は、最終的に私を傷つけて不安にさせ、非常に悔しい思いをしました。しかし私は負けません。私は自分が好きなことを続けるし、変化を起こすためにメッセージを拡散していきます」
(フロントロウ編集部)