キアヌ・リーブス主演の大人気アクション映画『ジョン・ウィック』で、ジョンが排除した人数は、元々の脚本よりもだいぶ多い数だった。(フロントロウ編集部)

キアヌ・リーブスが元殺し屋に!『ジョン・ウィック』

 『ジョン・ウィック』シリーズは2014年に1作目が公開されたアクション映画。キアヌ・リーブスが、引退した凄腕の殺し屋ジョン・ウィックを演じ全世界で大絶賛を得て、その後2017年に『ジョン・ウィック:チャプター2』が、2019年に『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開された。さらに現在、4作目とスピンオフ作品の計画も進行中。

画像: ©️SUMMIT ENTERTAINMENT

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 圧倒的なアクションでファンを魅了する『ジョン・ウィック』シリーズは、なんといっても主演を務めるキアヌの体当たり演技が見どころ。キアヌは本作で銃とカンフーを合わせた戦闘スタイルの「ガンフー」を操り、目にも止まらぬスピードで敵を一掃する。

 本作では、キアヌ演じるジョンが凶悪なマフィアや殺し屋を次々と排除していくけれど、実は元々の脚本では、映画ほど大量の敵を消す予定ではなかったという。

敵の数が少なすぎた脚本

 『ジョン・ウィック』シリーズでは、多くのマフィアや殺し屋が登場し、命を散らしていく。その人数は、第1作目の『ジョン・ウィック』では80名、第2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』では128名、第3作目の『ジョン・ウィック:パラベラム』では94名。多少の上下はありつつも、全部を足すと300名近くの敵がジョンによって倒される。

画像: ©️ROCKET SCIENCE VFX

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 ところが、本シリーズの監督を務めるチャド・スタエルスキは、米ComicBookのインタビューで衝撃の事実を告白。実は第1作目の『ジョン・ウィック』の脚本段階では3名しか命を落とさなかったという。

 「元の脚本では、3人しか亡くならなかった。しかも、2人は車両事故だったと思う。とても最小限で、ちょっと違うものだった。そんな自分にはずっとギリシャ神話のアイディアがあったんだ。どうやったら、もっと寓話のようなストーリーが伝えられるだろうって。グレー要素の強い安定したアクション映画ではない、非現実的なアクション映画を作るにはどうすればいいか、とずっと考えていたんだ」と、スタエルスキ監督は語った。3名から80名を比べると、20倍以上の差がある。

画像: チャド・スタエルスキ監督(左)とキアヌ・リーブス(右) ©︎LIONS GATE FILMS

チャド・スタエルスキ監督(左)とキアヌ・リーブス(右) ©︎LIONS GATE FILMS

 ちなみに監督によると、1作目から2作目にかけて人数が増加したのは意図的ではないそう。むしろ、監督とスタントチームは倒される悪者の数よりも、キアヌ本人の動きを考えながらアクションシーンの振り付けをしているという。

 スタエルスキ監督は、そのことについて「みんな(亡くなった人数について)色々言っているけど、バレエのような踊りになって、見ている人にライブパフォーマンスのような錯覚を与えるために、動きとセットに合わせて振り付けしているだけ」とコメント。キアヌのアクションスキルとエキサイティングな振り付けが、敵の人数を増やしてしまっただけのよう。

 映画『ジョン・ウィック』は、現在4作目制作が進行中。『ジョン・ウィック4』は2022年5月27日に全米公開予定。(フロントロウ編集部)

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