『マトリックス4』の敵は誰?
約20年ぶりに新作の制作が進められている映画『マトリックス』の4作目は、3部作時代からの顔なじみであるキアヌ・リーブス演じるネオ、キャリー・アン・モス演じるトリニティー、ジェイダ・ピンケット・スミス演じるナイオビ、ランベール・ウィルソン演じるメロビンジアンの続投が決定している。
一方で、ローレンス・フィッシュバーン演じるモーフィアスと、ヒューゴ・ウィーヴィング演じるエージェント・スミスは帰ってこないことが分かっており、ファンからは悲しみの悲鳴が…。しかもエージェント・スミスは、一時は再登場する予定で話が進んでいたことも明らかになっており、余計に残念な気持ちになっているファンは多い。
注目のニール・パトリック・ハリス
3部作を通して敵として活躍したエージェント・スミスがいないとなると、誰が新たな脅威に…? それに関する予想は各地で立てられており、新キャストであるニール・パトリック・ハリスが演じるキャラクターなのではないかという意見は支持されてきた。
新型コロナウイルスの影響で中断されていた撮影が、ドイツのベルリンで6月に再開された際に、キアヌやキャリーとともに現地入りした姿が目撃されたニール。そんな彼が、ラジオ番組『The Jess Cagle Show(原題)』に登場。ついに、『マトリックス4』について語った。
主演のキアヌも前々から絶賛しているように、本作では3部作から引き続き監督・脚本を務めるラナ・ウォシャウスキーの才能が存分に詰め込まれたよう。ニールもこう語った。
「ラナとみんながこの映画に込めたことに、ファンのみんなが嬉しく思ってくれるという大きな希望があるんだ。僕はラナ・ウォシャウスキーの大ファン。彼女は素晴らしい人物だと思う。彼女には全員を包むようなエナジーがあると思うし、彼女のスタイルは、視覚的にも変わったよね。彼女が成し遂げたことと、今していることで。それは進化的な方法で変わったと思うし、彼女は明るい光さ」
ニール・パトリック・ハリス、その役柄は?
そんなラナの作品に出演することとなったニールといえば、映画『ゴーン・ガール』やドラマ『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』での演技が光る。ファンの予想通り、本作でも悪役として怪演を見せる?と思いきや、ニールからは意外な発言が飛び出した。
「この作品にちょっとでも関われるなら嬉しかっただろうし、巨大なシリーズ作品のセットを訪れることができるなら喜んだだろうね。だから、僕は映画の中の小さな役なんだけど、遠くから作品を見て、その大部分を見て、それがどう動いてるのか、その仕組みみたいなものを見れたことは、ただただ楽しかったよ」
映画の中で、ニールは大きな役ではない? もし彼がネオの敵であれば、出番は少なくはないはず。ニールのこの発言は、ファンの間でさらなる憶測を呼んでいる。とはいえ、彼自身はアクション映画の撮影が楽しかったそうで、こう続けた。
「みんな、すごく賢いんだ。頭の良いチームだよ。巨大な映画を、すごく特殊な状況下で作っているんだからね。僕はいつも、ワイヤーとかを使うようなアクション巨編に主演してみたかったんだけど、これは悪くなかった。それに感心して、ちょっとだけでも遊んでみるっていうのは、話には関係ないけど楽しいことだった。僕達がこれらの巨編を大きな映画館で見られる日が待ち遠しいよ。この作品は、大きな画面で見られるべきものだからね。僕は希望を持ってるし、僕が知るかぎりこの作品に携わったすべての人は最高だったね」
『マトリックス4』には、ニールの他に、ヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世やプリヤンカー・チョープラー、ジェシカ・ヘンウィックなど、多くの新キャストが登場する。ちなみに、ローレンスのモーフィアスは登場しないけれど、ヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世が演じるのは若かりし頃のモーフィアスなのではないかと言われている。(フロントロウ編集部)