“ロック様”のプロ根性が凄まじい
俳優のドウェイン・ジョンソンは、映画『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』、ディズニーの実写版『ジャングル・クルーズ』、そして、今後制作されるDCコミックス発のスーパーヒーロー映画『ブラック・アダム』など、話題作へのオファーが絶えず、推定年収8750万ドル(約93億円)を稼ぎ出し、米Forbesが発表した2020年度版の「世界で最も稼ぐ俳優ランキング」で前年に引き続き、1位を獲得。
ドウェインといえば、プロのアメフト選手を目指すも途中で断念し、プロレスラーを経て役者の道を歩み始めた当時、財布の中に入っていた所持金がわずか7ドル(約730円)だったことから、前妻とともに運営する芸能プロダクションを「セブンバックス・プロダクション」と名づけたことでも知られる。
極貧だったドウェインが、世界一稼ぐ俳優の座にまで上り詰めることができたのは、並々ならぬプロ根性を持ち、ひとつひとつの仕事に全力を尽くしてきたからこそ。
しかし、そんなドウェインの仕事にかける情熱が、ちょっと引いてしまうレベルであることを証明するかような常軌を逸した行動に出ていたことが、本人の申告により明らかになった。
現在Netflixのオリジナル映画『Red Notice(原題/レッド・ノーティス)』の撮影のため、ジョージア州アトランタに居を構えているドウェインは、インスタグラムで、無残にも破壊された鋼鉄製の自宅ゲートの写真を公開。
一体何事かと思いきや、そこには、ハリケーン上陸による停電の影響で電動ゲートが開かなくなってしまったものの、“このままでは仕事に遅刻してしまう!”と危惧したドウェインが、怪力を発揮して、素手でゲートを引きちぎったという、とんでもない説明が添えられていた。
「ぜんぜん誇れることではないんだが、とにかく仕事に行かなくちゃならなかったんだ。激しい嵐で停電になってしまったおかげで、玄関のゲートが開かなくなってしまった。いつものように油圧装置の自動制御を解除してゲートを開けようとしたんだけど、今回はそれが通用しなかった。業者に連絡してどれくらい早く対応してもらえるか聞いたけど、俺には45分も待つことなんかできなかった。
だって、何百人もの撮影クルーが俺が現場入りして、仕事を始めるのを待ってたんだ。やるべきことをするしかないだろう。
自分1人でゲートを押したり、引っ張ったりして引きちぎった。レンガ製の壁から引きはがして、スチール製の油圧装置を損傷させて、芝生の上に投げ捨てて行ったんだ。
その後、1時間くらいして、セキュリティチームがゲート専門の技術者と溶接工に会ったんだが、彼らは、『信じられない様子だったのと同時に、恐れおののいていた』らしい。
誇らしくはないけど、しょうがないよな。仕事に行かなくちゃいけなかったんだから。それに、俺は『ブラック・アダム』の準備は万端だと思う。#ゲートよ安らかに眠れ」
共演者から爆笑のイジり
ドウェインが超人的なエピソードを披露したこの投稿には、490万件い以上の「いいね」が集まり、その中には、『Red Notice』で共演中の映画『ワンダーウーマン1984』のガル・ガドットも。
さらに、同じく同作で共演しており、現場ではつねにイジり合っているという映画『デッドプール』のライアン・レイノルズからも、2人の仲の良さを感じさせるこんなコメントが。
「ゲートの開く向きが逆だったんじゃない?」
ドウェインがゲートを押す向きを勘違いして、“開かない!”と大騒ぎして破壊したのではないかとおちょくるライアンのコメントには、フォロワーたちのあいだで爆笑が巻き起こっている。
ドウェインは、さらに、その後、技術者たちがせっせとゲートを修理する様子を撮影した動画も投稿。お礼の言葉を添えるとともに、「次は、ゲートを飛び越えて、Uber(※)でも呼ぼうかな」とお茶目にコメントしていた。
※配車サービスのウーバー(Uber)
ドウェイン、ライアン、ガルが共演する映画『Red Notice』は、パンデミックの影響で3月から撮影がストップしていたものの、9月に入って再開。
ドウェインは、8月に家族とともに新型ウイルス感染症を患い、治療・隔離を行なっていたが、9月中旬に無事復帰した。今回のゲート破壊事件は、ドウェインが完全回復どころか、さらにパワーアップして帰ってきたことを印象づける出来事。
ちなみに、ライアンは5月に人気トーク番組『トゥナイト・ショー』にリモート出演した際、『Red Notice』の撮影は、15年来の友人であるドウェインと「90%くらい、おちょくり合っているおかげで、さらに遅れている」と明かしていて、パンデミックだけではなく、彼らのイジり合いも撮影が押す原因となっているそう。(フロントロウ編集部)