ジャスティン・ビーバーが新曲「HOLY」について語る
今年2月にニューアルバム『Changes(チェンジズ)』をリリースして音楽活動を本格的に再開したシンガーのジャスティン・ビーバーが、人気ヒップホップアーティストのチャンス・ザ・ラッパーをフィーチャリングした新曲「HOLY(ホーリー)」のミュージックビデオに隠された“メッセージ”について米Billboardのインタビューで語った。
カーディ・Bとミーガン・ジー・スタリオンがコラボした話題曲「WAP」のMVを手がけたことで知られる、コリン・ティリーが監督を務めたミュージックビデオは、石油工場をクビになって途方に暮れるジャスティンと、患者が亡くなって落ち込むジャスティンの恋人で看護師役のライアン・デスティニーが夜道をさまよっているところ、たまたま通りかかったウィルマー・バルデラマ演じるアメリカ兵に声をかけられ、彼の自宅でご馳走を振る舞ってもらうという心温まるストーリーとなっている。
「今、世界では様々なことが起きている。僕とコリンはそういった現状を反映した作品に仕上げたいと思った。たくさんの苦しみやたくさんの痛み、たくさんの挫折。(コロナ禍で)大勢の人たちが仕事を失った」。背景に込められた思いについてこう語ったジャスティンは、続けて「誰かの人生や1日を“思いやり”で変えることができるということを示してるんだ。共感してくれるだけでいい。この不確実な状況のなかで希望をもたらし、良い影響を与える。それが今回のプロジェクトのゴールなんだ」と、「HOLY」とそのミュージックビデオを通して人の温かみや優しさが持つパワーを知ってほしいと話した。
ちなみに、2014年にリリースした「Confident(コンフィデント)」でもコラボしているチャンスについて、ジャスティンは「彼は良き友人のひとりで、僕にとって兄のような存在なんだ」と説明。「HOLY」の制作中、「もし彼(チャンス)の心に少しでもこの楽曲に協力したいという思いがあるなら、ぜひ参加してほしいと声をかけたら、『もちろん』って言ってくれたんだ」と、チャンスとコラボした経緯についても語った。(フロントロウ編集部)