元側近の「15歳娘」がトランプ大統領の“病状”に言及してトレンド入り
新型コロナウイルスに感染し、入院したものの、わずか3日間で退院したアメリカのドナルド・トランプ大統領の病状について、8月末でホワイトハウスを去ったケリーアン・コンウェイ元大統領上級顧問の15歳の娘クラウディア・コンウェイが、自身が知る情報をSNSでコメント。
その内容が大きな注目を集め、ツイッター上でクラウディアの名前やコンウェイ氏の名前、そして、コンウェイ氏がクラウディアを“まだ何もわからない子供”と軽視した「She’s 15(彼女はまだ15歳)」というフレーズが一時トレンド入りした。
不安視されるトランプ大統領の病状
退院を知らせるツイッターへの投稿では、「コロナを恐れるな。(コロナに)生活を乗っ取られてはいけない。我々には世界最高の薬があるし、もうまもなくワクチンも手に入る」とコメントしたほか、入院先からホワイトハウスに戻った際には、あえてマスクを外して集まった報道陣に向かって“健在”をアピールし、ウイルスの脅威に屈しない強い大統領であることを印象づけようとしたトランプ大統領。
しかし、一方では、息苦しそうに肩で息をする様子も見られるなど、本当はまだ病状が思わしくないのではないかと懸念されている。
母のコロナ感染を“お知らせ”
コンウェイ氏は、9月26日にホワイトハウス内のローズガーデンで開催された最高裁判事指名式に出席。式典参加後に、軽い咳などの症状を発症し、新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けたところ、陽性だったと公表した。同式典の参加者は、現在までに少なくとも8名の感染が確認されており、クラスターが発生したとの疑いが強まっている。
コンウェイ氏の感染が最初に世間に知らされたのは、じつは、本人によるツイッターでの報告ではなく、娘クラウディアのTikTok動画だった。
クラウディアは、自身もコンウェイ氏から感染したらしく、判定検査で陽性となり、軽度の症状を経験。自宅で隔離療養を余儀なくされている報告。
bye i'm done i'll see you all in two weeks
claudia conway (@claudiamconway) has created a short video on TikTok with music smack my blank like a drum. | bye i'm done i'll see you all in two weeks | update my mom has covid
さらに、コンウェイ氏が陽性判定を受けてから、すぐに家族にその事実を伝えず、丸一日知らずに過ごしたことを暴露し、コンウェイ氏と口論になる様子を収めた動画なども公開した。
トランプ大統領は「回復なんてしてない」
クラウディアは、以前から、SNSを通じて、母コンウェイ氏とはトランプ政権に関する見解が一致しないことを、度々明かしている。
自分の親と政治的な考えが異なることに臆せず、自由に発言しているクラウディアは、トランプ大統領の元側近という、政界に近い立場のコンウェイ氏の娘である自身の耳に入ってきた情報をもとに、10月5日には、トランプ大統領が回復・退院を知らせたツイートにこう反応した。
Hold on... pic.twitter.com/L7wDoWISk3
— ✨(@SailorZZtar) October 5, 2020
「みんな、まじでウケるんだけど、彼(トランプ大統領)は回復なんてしてないよ」
「彼は本当にばかげてる。本当は、体調は悪いらしいよ。彼ら(担当の医師たち)は彼の健康状態を安定させようと、やれることをやってる」
表向きにはトランプ大統領は順調に回復していると報告されているものの、実際には、まだ予断を許さない状況が続いていることを示唆したクラウディア。
彼女が耳にした情報の真偽のほどは定かではないが、これまでの経緯も踏まえ、一部のユーザーたちは、“たかが15歳”とクラウディアを侮らず、「今、アメリカ国民が最も必要としている内部告発者かも」、「そこらの政治家よりもよっぽど信頼できるんじゃない?」と関心を示している。
コンウェイ氏はクラウディアの一連の行動に怒り心頭で、ツイッターを通じて「みなさんのように、娘はソーシャルメディアで憶測を語ったりします。彼女はまだ15歳です」などと、クラウディアの発言を鵜呑みにしてはいけないと世間に警告している。(フロントロウ編集部)