俳優として大きな成功を収めたマーク・ラファロ
2012年に公開された映画『アベンジャーズ』からシリーズ完結編の『アベンジャーズ/エンドゲーム』、そして『マイティ・ソー バトルロイヤル』でアベンジャーズの一員であるハルクを演じてきたマーク・ラファロ。
MCU映画でのハルク役で有名なマークは、映画界屈指の実力派俳優として知られており、これまでレオナルド・ディカプリオ主演の映画『シャッター アイランド』や、2015年公開の映画『スポットライト 世紀のスクープ』など、数々の名作に出演。後者での助演男優賞ノミネートをはじめ、受賞こそしていないものの、アカデミー賞にもこれまで3度ノミネートされている。
「俳優としては成功できない」と言われた過去
今でこそ俳優として大成功を収めているマークだけれど、キャリアをスタートさせた当初は、俳優としての彼のポテンシャルを疑問視する声もあったそう。今回、米Varietyとのインタビューに応じたマークがそんな過去を振り返り、芸術の教育に秀でていることで知られるニューヨーク州立大学パーチェス校の入学試験で初めて本格的なオーディションを受けた時のことを回想した。
演技を始めた当初は「不安があって、ほとんど自信もなかった」ことを告白した上で、「演劇のオーディションはいくつか受けたことがあったんだけど、初めての本格的なオーディションは、高校を卒業後に受けたニューヨーク州立大学パーチェス校(に入学するため)のオーディションだった」と振り返ったマーク。
「オーディションを受けた後で、その部門の担当者からこう言われたんだ。『俳優としては成功できないと気付いた時、あなたはどうするつもりですか?』とね」と続けて語り、当時の担当者から暗に“俳優には向いていない”と告げられたことを明かした。
そんな担当者の予想を覆し、俳優として大成功を収めた今、当時の担当者にどんな言葉を伝えたいかと米Varietyのインタビュアーから訊かれると、マークは笑いながら次のように語った。
「『違う職業についたほうがいいかもしれませんよ』だね」
同じインタビューのなかで、マークは当時の自身と同じように、俳優を目指していながらも不安を抱えている人たちへのメッセージも送っている。マークが送ったメッセージは以下の通り。
「心の中にいる小さな自分にこう語りかけてほしい。『いいか、クソ野郎。お前がそこにいるのは分かっている。僕を支配するな。僕は夢を実現させて、その夢をさらに1歩先へと進めたい。そうしたら、道が拓けるから』とね」
(フロントロウ編集部)