『マンダロリアン』ペドロ・パスカル、主役なのにほぼ“顔が見えない”ことを自虐

ほとんど顔が見えない『マンダロリアン』主人公

　映画『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写ドラマとして、ディズニーの公式動画配信サービス、ディズニープラス（Disney+）で配信されている『マンダロリアン』。

　シーズン1がTV界のアカデミー賞といわれるエミー賞でドラマ部門作品賞を含む15ノミネートを獲得した同作は、待望のシーズン2が10月30日より日米同時公開される。

　『マンダロリアン』の舞台は、映画『スター・ウォーズエピソード6／ジェダイの帰還』（1983年公開）から5年後。新銀河共和国の手が行き届かない地で活動する孤独なマンダロリアンのガンファイターの冒険が描かれる。

　同作で主人公の“マンドー”ことディン・ジャリンを演じるのが、チリ出身のアメリカ人俳優ペドロ・パスカル。

　ペドロといえば、HBOのメガヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で演じたオベリン・マーテル役や、Netflix制作のオリジナルドラマ『ナルコス』で演じた麻薬取締局捜査官のハビエル・ペーニャ役などで鮮烈な印象を残し、ドラマファンから熱い支持を得ている、味アリ、演技力アリ、色気アリなハリウッドの中堅俳優として知られている。

　公開が待たれるDCコミックス映画『ワンダーウーマン1984』でも、物語のキーパーソンとなるキャラクターを演じ、その姿が画面に登場するだけで独特の存在感を放つペドロだが、『マンダロリアン』のシーズン1では、なんと、“顔出し”シーンはごくわずか。

　その理由は、今後のストーリーで明かされるものと思われるが、マンドーは人前で素顔を見せることがなく、つねにマンダロリアン特有のヘルメットを着用しているため、ペドロの顔が見える機会は希少となっている。

“顔が見えない”ことを自虐

　実際に、『マンダロリアン』シーズン1の大半の撮影では、スタント・ダブルのブレンダン・ウェインとラティーフ・クラウダ―がマンドーのフィジカルな演技を担当しており、ペドロは、おもに声の演技を担った。

　シーズン2の配信開始に先立ち、米Varietyの表紙を飾ったペドロは、インタビュアーから、『スター・ウォーズ』シリーズの新たな“顔”となったことについてどう感じているかと質問されると、すかさず、こんなジョークで回答。

　続けて、「それももちろん、僕だけじゃなく、チームの努力のおかげだけど」と、マンドー役は自分だけでなくスタント・ダブルたちの尽力があってこそ成り立っていると謙遜した。

“ザ・チャイルド”との初めての出会い

　さらに、ペドロは、「もう、遠回りしないで、ザ・チャイルドのことを話そうよ！ 」と、『マンダロリアン』でシリーズ初登場を果たして以来、“ベビー・ヨ―ダ”の愛称で親しまれ、世界中の『スター・ウォーズ』ファンたちをトリコにしている、“ザ・チャイルド”こそが同シリーズのスターだと、自らその話題へ誘導。

　ジョン・ファヴロー監督に、初めて『マンダロリアン』のストーリーボードを見せてもらい、ザ・チャイルドの風貌をひと目見た瞬間、“ビビッときた”ことを明かし、「これは、イケる！」と、絶対にこのキャラは当たると確信したと語った。

　パッと見は、シブくてコワモテな印象のペドロだけれど、じつはかなり腰が低く、謙遜屋さんな性格のよう。

　マンダロリアンのヘルメットをしていても、しっかりとキャラクターの感情が伝わってくる彼の表現力の高さには、ファヴロー監督も一目置いており、ザ・チャイルドとの精神的な繫がりが感じられるのは、ペドロの実力あってこそだとVarietyに語っている。

ファヴロー監督と。中央のヘルメット姿の人物は、『マンダロリアン』の音楽を担当する映画作曲家のルドウィグ・ゴランソン。

　マンドーは「一体、いつヘルメットを脱ぐのか？ 」と気になってしまう視聴者も多いが、シーズン2には、もっとペドロの顔が見られるシーンも登場する？　

　『マンダロリアン』のシーズン2では、マンド―がザ・チャイルドを故郷へと返すため、自らの命を危険に晒し、迫り来る敵の脅威と対峙しながら、さらなる冒険の旅へ。ますますスケールアップした展開が期待できる新シーズンも要チェック。

（フロントロウ編集部）