ドナルド・トランプ政権がビリー・アイリッシュに深刻な懸念を抱いていたことが報じられた。(フロントロウ編集部)

トランプ政権がビリー・アイリッシュを懸念

 米現地時間11月3日に大統領選の投開票日が迫っているなか、続投を狙う共和党候補のドナルド・トランプ現大統領は、国民の支持を獲得するためにセレブを起用した新型コロナウイルス対策を打ち出すためのキャンペーン広告の制作を検討していたよう。米Washington Postが伝えた。

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 トランプ政権は約275億円(250万ドル)もの広告契約を締結するために、政治観の異なるセレブたちを事前に候補から外したといい、米Washington Postが入手した文書によれば、過去にトランプ大統領を批判したことのあるセレブや、バラク・オバマ前大統領を支持していたセレブ、同性愛者の権利や、同性婚を支持しているセレブなどが候補から外されたという。

 候補から外されたセレブのなかには、選挙権を得たばかりの18歳のアーティストであるビリー・アイリッシュの名前も。文書ではビリーについて、「トランプの支持者ではない」と記されているほか、「この国や我々が大切にしているあらゆるものを破壊しようとしている」と記されているという。

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 ビリーは公の場でトランプ大統領をたびたび批判してきたことで知られ、今年8月には民主党の全国大会に出演。「my future(マイ・フューチャー)」のパフォーマンスを披露して、民主党のジョー・バイデン候補への投票を呼びかけた。

 ビリーはこの日、トランプ政権が自身に向けた批判と同じ言葉で現大統領を批判しており、「ドナルド・トランプは私たちの国と、私たちが大切にしているあらゆるものを破壊しています」とした上で、「私たちには、気候変動やCovid-19のような問題を否定するのではなく、解決してくれるリーダーが必要です。体系的な人種差別や不平等に対して闘ってくれるようなリーダーのことです」と述べ、たびたび気候変動や新型コロナウイルスの深刻さに疑いの目を向けてきたトランプ大統領に苦言を呈した。

 一方、米Washington Postが入手した文書によれば、ビリーの他にも、「オバマを支持する民主党派で、同性愛者の権利を支持するリベラル」という理由でクリスティーナ・アギレラが、同様の理由でマルーン5のシンガーであるアダム・レヴィーンが候補から外れたほか、「リベラルな左翼と繋がっていると思われる」という理由で俳優のジョニー・デップも候補から外れたという。(フロントロウ編集部)

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