ビリー・アイリッシュが大統領選での投票を呼びかけ
ビリー・アイリッシュが現地時間8月19日に配信された米民主党全国大会に出演。7月31日にリリースした新曲「my future(マイ・フューチャー)」を初パフォーマンスして、来たる11月の米大統領選での投票を呼びかけた。
米現地時間8月17日から20日にかけて行なわれている民主党の全国大会では、その2日目となる18日、ジョー・バイデン前アメリカ副大統領(77)が正式に民主党の大統領候補として指名された。
ビリーは民主党全国大会の3日目となる19日に出演。米現地時間8月24日から行なわれる共和党全国大会で正式に大統領候補に指名されると見られる、現大統領のドナルド・トランプ氏を「私たちの国と、私たちが大切にしているあらゆるものを破壊」していると力強い言葉で批判しながら、視聴者に向けてバイデン氏への投票を呼びかけた。
以下、フロントロウ編集部によるビリーのスピーチの全文訳。
「状況がどれだけ悲惨か、私が教えるまでもありません。
ドナルド・トランプは私たちの国と、私たちが大切にしているあらゆるものを破壊しています。私たちには、気候変動やCovid-19のような問題を否定するのではなく、解決してくれるリーダーが必要です(※)。体系的な人種差別や不平等に対して闘ってくれるようなリーダーのことです。
それは、どれだけ危機に瀕しているのかを理解している人に投票することから始まります。私たちと価値観を共有するチームを作ってくれる人のことです。ドナルド・トランプに反対し、ジョー・バイデンに投票することから始まります。
沈黙など選択肢にはなく、傍観している余裕などありません。私たちの人生や世界がこの選挙にかかっているという気持ちで投票する必要があるのです。実際、そうなのですから。将来をハッキリさせるための唯一の方法は、それを自分事にすることです。(投票するための事前)登録をしてください。投票してください」
(※)トランプ大統領は気候変動の問題について「私は信じない」と語ったほか、新型コロナウイルス(Covid-19)についても「99%無害だ」などと過去に発言している。
ビリーがパフォーマンスした「マイ・フューチャー」の映像はこちら。ちなみに、ビリーがピアノの弾き語りを披露したのは今回が初めてとなっている。
ビリーは自身のインスタグラムでもこのパフォーマンスを公開して、コメント欄に“投票して”を意味する“vote”という単語を並べている。
ビリーはこれまでにも人種差別問題や気候変動の問題について自身の立場を明確にしており、デビューアルバム『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』に収録されている「オール・ザ・グッド・ガールズ・ゴー・トゥ・ヘル」で地球温暖化の脅威について歌っているほか、「Black Lives Matter(黒人の命にも価値がある)」運動のデモに参加するなどしている。
米大統領選は今後、共和党の大統領候補の正式な指名やその後の討論会などを経て、現地時間11月3日に投票日を迎える。(フロントロウ編集部)