伝説の殺し屋ジョン・ウィック
2014年に全米公開された映画『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスが殺し屋を演じ、3作目までが完成。すでに5作目までの制作が決定しており、撮影は2021年初め頃を予定している。そのアクションが見どころの『ジョン・ウィック』では伝説の殺し屋ジョン・ウィックが主役なので、そのジョンと対峙する相手役も重要となり、3作品を通じてこれでもかというほど多くの敵や暗殺者が出てきた。
そんなシリーズの1作目では、ロシアンマフィア「タラソフファミリー」がジョンの標的となった。多くの人がジョンによって殺されることになったわけだけれど、マフィアのボスであるヴィゴの息子ヨセフと近いヴィクターを演じたトビー・レナード・ムーアは、昔からキアヌの大ファンだったそう。
豪Daily Mail Australiaのインタビューでトビーは、撮影現場でのキアヌを大絶賛。「彼についてのすべてのエピソードは100%真実だよ。彼はとてもおおらかで、最高の人。キツくないし、何も問題じゃない。(キアヌに関する)エピソードが話されるのには理由があるのさ」と、キアヌがハリウッドきっての“良い人”として有名なのには理由があると語る。
ヴィクター役の妻が喜んだ理由
ヴィクターはキアヌに首を絞められて殺される最後となったけれど、劇中での敵対関係などはまったく問題なく、キアヌとの共演は最高の気分だった様子。そしてそれは、トビーの妻で俳優のミシェル・ベルガラ・ムーアすら同じだったよう。映画のなかで夫がキアヌに殺されるところを見たミシェルは、こんな反応だったという。
「私の妻は5年生の時にキアヌについての課題をやったんだよね。彼が僕の首に手をかけた時に、妻は、『キアヌがあなたに手を触れたなんて信じられない!』って感じだった」
手を触れたどころかジョンはヴィクターを殺すために、自分の身体を台にし、後ろからヴィクターの首に手を回して締めあげている一幕もあるので、かなり密着した状態。トビーだけでなく、子供の頃からキアヌファンのミシェルにとっても、いくら夫の演じたキャラクターが死ぬシーンとはいえ歓喜してしまうものだったよう。
ちなみに、キアヌと共演した人々が彼のことを口々に褒めることはよくあること。『ジョン・ウィック:チャプター2』でキアヌのスタントダブルを務めたジェレミー・フライもまた、「彼は人に与える人だし、無欲だし、休むことなく働くし。彼について話されている良い話は、110%真実だよ」と、トビーと似た感想でキアヌを大絶賛している。表裏のないキアヌには、多くの共演者が同じ感想を抱いてしまうのかもしれない。(フロントロウ編集部)