ジュード・ロウがジョニー・デップの降板について語る
映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で初登場を果たしたアルバス・ダンブルドア役のジュード・ロウが、ゲラート・グリンデルバルド役のジョニー・デップがシリーズから降板した件について、米Entertainment Tonightのインタビューで率直な思いを語った。
すでにご存じの方も多いと思うが、先日、元妻アンバー・ハードへのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を報じた英紙との名誉毀損裁判でジョニーが敗訴したことをうけて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの製作・配給元であるワーナー・ブラザースがジョニーにグリンデルバルド役を辞退するよう要請。それに応じたジョニーは、後日、自身のインスタグラムに投稿した直筆のメッセージを通じて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したことを発表した。
ジュードは、「(『ファンタスティック・ビースト』シリーズは)いわゆる大作映画で、非常に多くの層がある。恐らく、私がこれまでに携わった作品のなかで最も大きな作品のひとつと言っても過言ではない。そして、こういった状況ではスタジオの判断に従うしかない。我々にできることはそれだけだ。私たちは自分に与えられた役割を果たす必要がある。このようなフランチャイズでは、大きな決断を下すのはスタジオなんだ。僕らは彼らの決断を受け入れるしかない。僕たち俳優はチームの一員にすぎないんだ」と、あくまで俳優は雇われる側であって決定権は一切ないことを強調。
続けて、「(ジョニーの降板は)私にとっては珍しいことだった。たった1日とはいえ、ジョニーはすでに(最新作の)撮影に参加していたからね。多分、彼だけのシーンだと思う」と、すでに最新作の撮影がスタートしている状況での共演者の途中降板は、俳優としてのキャリアが長いジュードにとっても非常に珍しい出来事であったことを明かした。
ちなみに、ジョニーの代役をめぐって様々な憶測が飛び交っているが、米Deadlineによると、まだ交渉の初期段階で決定事項ではないものの、「北欧の至宝」と呼ばれるデンマーク出身の実力派俳優マッツ・ミケルセンが出演交渉中だそう。(フロントロウ編集部)