マイリー・サイラスが『ハンナ・モンタナ』時代の苦労を告白
11月27日に通算7作目となるニューアルバム『プラスティック・ハーツ』をリリースするなど、シンガーとして長いキャリアを歩んでいるマイリー・サイラスが、自身の出世作となったディズニー・チャンネルのドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』で主人公のハンナ・モンタナを演じていた当時を回想した。
2006年から2011年にかけて放送された同シリーズは、2009年に『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』として映画化もされるなど、ディズニー・チャンネル屈指の人気シリーズで、今も続編を望む根強い声がある作品。
今年8月に米ラジオ番組『Carolina With Greg T In The Morning』に出演した際には、「正直に言うと、常にあのウィッグは被りたいと思っているの」と、再びウィッグを被ってハンナ・モンタナに扮したいという思いを公にしているマイリーだけれど、ハンナ・モンタナを演じていた当時は、マイリー・サイラスという自分自身ではなく、ハンナというキャラクターばかりがフィーチャーされるような状況にかなり苦労していたという。
ハンナ・モンタナは「私じゃない」
今回、米ラジオ番組『The Howard Stern Show(ザ・ハワード・スターン・ショー)』に出演したマイリーは、そんな『ハンナ・モンタナ』時代に経験した苦労について赤裸々に振り返った。
「オーディエンスのなかには、(ハンナ・モンタナという)キャラクターにすごく繋がりを感じてくれた人たちもいたけど、それは私ではないの」とマイリーは司会のハワード・スターンに明かしている。「それで、すごく悩まされることになった。『私らしくしていても、私には価値があるのかな?』みたいに。そもそも、普段通りの髪型をして、(実際の)私らしい見た目をしている時には誰も私に興味を示してくれない、というのが番組の設定だった。それで、(ハンナ・モンタナとして)着飾って、ウィッグを着けると突然、人々から追いかけられたわけツアーバスを追いかけてくるの」と、自身ではなく、ハンナ・モンタナというキャラクターの人気のほうが高かった当時を、番組でのハンナ・モンタナの設定と似たようなところがあったと回想したマイリー。
「それって、子供としてはすごくツラいものがあって。『自分らしくいる時には、誰も気にかけてくれない』ってね」とマイリーは続けている。「そうやって、若い頃に本来の自分とは違う見た目を求められたり、たっぷりのお化粧をしたり、ウィッグを被ったりっていうのは、本当にメンタルにきた」。
とはいえ、多感な10代の多くの時期を『ハンナ・モンタナ』に費やしてきたマイリーは、少なからずそうしたストレスから逃れる術を学んだようで、「『そんなの知らない』って感じでウィッグを置けるようにはなったよ。そういう学びは得た」と司会のハワードに明かしている。
マイリーがそうした精神的な苦労を経験しながら演じたというハンナ・モンタナは、世界中のティーンたちを魅了。Netflixの人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られる16歳の俳優ミリー・ボビー・ブラウンも、そんなマイリー演じるハンナに魅了された1人で、ミリーは以前、「ハンナ・モンタナはすべてだった。彼女はクールで、ポップスターで、話も面白かった。すごく影響を受けたのを覚えてる。彼女のようになりたかった」とハンナへの愛を語っている。(フロントロウ編集部)