チャドウィック・ボーズマンの代役は立てない
マーベルの公式ツイッターが、怒涛の連投を行なって、マーベル映画やマーベルドラマなどに関する様々な情報を解禁。新たな予告編を解禁して1月15日の『WandaVision(ワンダヴィジョン)』の配信開始を煽ったほか、『The Falcon and the Winter Soldier(ファルコン&ウィンター・ソルジャー)』、『Loki(ロキ)』などのディズニープラスで配信される一連のドラマについての最新情報をはじめとした多くの情報が解禁された。
"We are an unusual couple." Marvel Studios' @WandaVision, an Original Series, starts streaming Jan. 15 on #DisneyPlus. pic.twitter.com/rBIygqUGsw
— Marvel Studios (@MarvelStudios) December 11, 2020
ニア・ダコスタ監督による『キャプテン・マーベル2』にキャロル・ダンバース役としてブリー・ラーソンが帰ってくることや、映画『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings(シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス)』のキャストのお披露目、『Doctor Strange in the Multiverse of Madness(ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス)』についての新情報など、MCUの映画作品についての様々な情報が次々に解禁されたなかで、『ブラックパンサー2(原題/Black Panther 2)』に関する、ファンが気になっていた情報も明かされた。
それは、今年8月に大腸がんとの約4年間の闘病の末に43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンが演じてきた、ブラックパンサー/ティ・チャラの代役を立てるのかということ。
ブラックパンサー役をめぐっては、チャドウィック以外に代役は務まらないとの思いから、一部のファンの間では、いっそのこと制作を取りやめて欲しいという声や、1作目でレティーシャ・ライトが演じたティ・チャラの妹シュリを“新たなブラックパンサー”として描くことを提案する声などもあがっていた。
来たる続編でブラックパンサーがどう描かれるかについて、マーベルからの正式な発表が待たれていたなか、今回、マーベル/ディズニーの公式アカウントは一連の連投のなかで、次のようにツイートした。
Black Panther 2, opening July 8, 2022, is being written & directed by Ryan Coogler. Honoring Chadwick Boseman’s legacy & portrayal of T’Challa, @MarvelStudios will not recast the character, but will explore the world of Wakanda & the rich characters introduced in the first film.
— Disney (@Disney) December 11, 2020
「2022年に公開される『ブラックパンサー2』は、ライアン・クーグラーが脚本と監督を務めます。チャドウィック・ボーズマンが創り出したティ・チャラと、彼が遺したレガシーに敬意を示すため、マーベル・スタジオはキャラクターの代役を立てることはせず、1作目で紹介されたワカンダの世界観と豊かなキャラクターたちを探求していきます」
このツイートによって、ブラックパンサーに代役を立てないことが正式に発表されることになったけれど、前作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたビクトリア・アロンソは先日、アルゼンチンの新聞Clarínとのインタビューに応じて、デジタル技術を使ってチャドウィックを復活させることはしないことも明言している。
アロンソ氏は「チャドウィックはひとりしかいません。そして、彼はもうこの世には存在しないのです」と語った上で、「チャドウィックは人間として完成された人で、この5年間、彼と過ごした日々は本当に素晴らしいものでした。彼はブラックパンサーというキャラクターを通して、周りにいる人たちの意識を高めただけでなく、歴史に名を刻んだと信じています」と彼を称えた。(フロントロウ編集部)