故チャドウィック・ボーズマンの結婚秘話が明かされる
今年8月、大腸がんとの約4年間の闘病の末に43歳の若さでこの世を去った俳優のチャドウィック・ボーズマンと、Netflixのオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』で共演した俳優のデンゼル・ワシントンが、米テレビ局CBSの番組『Sunday Morning(原題)』でチャドウィックとの思い出話を語った。
彼の病状についてごく親しい人たちしか知らなかったことについて、デンゼルは「(病のことを公表しなかったのは)彼の功績だと思う。彼は自分だけの秘密にした。(自分と信頼できる一部の人たち以外は)知る必要がないと判断したからだ。そして、彼は最後まで自分の仕事をまっとうし、やり遂げた」と言うと、チャドウィックが2015年から交際していたシンガーのシモーネ・レッドワードと結婚するきっかけを作ったのは自分であったことを明かした。
「(病のことについて知っていたのは、)彼のチームのなかでもごくわずかな人たちだけだった。そして彼の妻はつねに彼のそばにいた。でも、当時、2人はまだ結婚していなかったんだ。私は彼に尽くす彼女の姿を間近で見てきた。だから彼に言ったんだ。『君は彼女の薬指に指輪をはめてあげるべきだ』ってね。私は彼女が彼をずっと見守っていることを知っていた。だから、彼女は彼のことを心から愛してると確信していたんだ。けれど、その時は“今みんなが知っていること(病気の事実)”を私は知らなかった」
チャドウィックにとって俳優の大先輩で、役者としてだけでなく人としても多くの同業者から尊敬されているデンゼルは、今年で結婚生活37周年を迎えた妻ポーレッタ・ワシントンとの夫婦仲は現在も超良好という、“大の愛妻家”として知られる。
そんなデンゼルによる説得力大のアドバイスを受けて、シモーネと結婚することを決意したチャドウィックは、“プライバシーを大切にする”という信条のもと、世間に公表することなく2019年10月にシモーネと極秘入籍した。悲しいことに、チャドウィックとシモーネの結婚生活は1年も満たないうちに終わりを迎えることとなってしまったが、愛する妻や家族が見守るなか息を引き取ったことが彼の代理人によって伝えられている。(フロントロウ編集部)