ショーン・メンデスが明かす心の葛藤
恋人のカミラ・カベロに捧げるラブソングがぎっしりつまったニューアルバム『Wonder(ワンダー)』が話題のショーン・メンデスが、俳優のダックス・シェパードのポッドキャスト番組『Armchair Expert(原題)』に出演し、自身のセクシュアリティについてあれこれウワサされることにフラストレーションを感じていることを明かした。
カミラと交際する前から、“同性愛者なのではないか”というウワサが絶えなかったショーン。過去に何度かウワサを否定したことがあるものの、身近に同性愛者であることをカミングアウトした友人や親しい知人が何人もいることから、あえて「自分は同性愛者ではない」と否定することに罪悪感を感じているそうで、「(面白おかしくイジる人たちに対して)ものすごく怒りを感じた。これはそんな簡単な話じゃない。『ゲイだったとしても僕はかまわない。でも、僕はゲイじゃない』って言いたいけど、ゲイであることには何の問題もない。でも僕はゲイじゃないんだ。だからこそ、この状況にどう対応していいかわからない」と、本音を吐露。
さらに、「多分、僕以外にもたくさんの男性が同じような経験をしてる。それにもっと最悪なことに、同性愛者であることを隠してる人たちもこういうクソみたいなことを言われてる。彼らはきっと『カミングアウトするのが怖い』と感じてるに違いない」と、何の事情も知らない赤の他人が他者のセクシュアリティについて好き放題言うことが、たくさんの人たちを傷つけている可能性を指摘した。
じつは、ショーンは約2年前に米Rolling Stoneのインタビューでも、「ゲイであることが悪いことではないのはよくわかっている。なのに、自分の中でゲイであることを悪いことのようにとらえて、否定しようとする自分がいる。そんな自分が嫌でしょうがない」と、今回と同様のことを語っていた。
あれから2年。未だに同じ悩みを抱えていることを明かしたショーンだが、今は「仮に間違ったことを言ってしまったとしても、きちんと謝罪して、正しいことを言えばいい。誰かに『ゲイ』と言われて、なんと答えればいいのか困ったっていいんだ」と思えるようになったそうで、そこには恋人のカミラの存在が大きく関わっていることがわかった。
ショーンいわく、彼が何か悩みを抱えている時、カミラは「私の胸を借りて思いっきり泣いて。そして、今感じてることを私に話して」と言って、すべてを包み込んでくれるといい、そのおかげでネガティブな感情を次の週まで持ち越さずに済んでいるという。(フロントロウ編集部)