シンガーのショーン・メンデスが、同性愛者だとウワサされていることへの本音と、自分は「ゲイじゃない」と否定することへの罪悪感について語った。(フロントロウ編集部)

ショーンの知られざる葛藤が明らかに

 ショーン・メンデスが、シンガーのジャスティン・ビーバーの妻として知られるモデルのヘイリー・ボールドウィンとの過去の熱愛を認めて話題となった米Rolling Stoneのインタビューで、自身の性的指向をめぐるウワサについて、知られざる葛藤を打ち明けた。

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 「周りの意見なんて気にしないと言いたいけど、それは真実ではない。この5年間、僕がゲイなんじゃないかということが、とにかく様々なところで語られてきた。みんなに僕はゲイではないと証明するために、わざと女の子と外出しているところを見せる必要があるんじゃないかと思うこともある。ゲイであることが悪いことではないのはよくわかっている。なのに、自分の中でゲイであることを悪いことのようにとらえて、否定しようとする自分がいる。そんな自分が嫌でしょうがない」

 過去に、友人でプロデューサーのテディ・ガイガーから「トランスジェンダーである」とカミングアウトされた際、「言葉にできないほど幸せだった」と語るほど、LGBTへの深い理解とサポートを示していたショーン。だからこそ、わざわざ「ゲイじゃない」と否定しなければならない現在の状況に、罪悪感と苦悩を抱えていることを吐露。

 また、“人から自分がどう見られているのかが気になる”というショーンは、いわゆるエゴサーチをすることがよくあるそうで、彼のインタビュー映像を見たあるファンが、脚の組み方を「女々しい」と言っていたのを見て、指摘されたような脚の組み方をするのをやめたという、ナイーブな一面が垣間見えるエピソードも明かした。 

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 さらに昨年のクリスマスには、非常に温厚な性格で知られるショーンの我慢が限界に達する出来事もあった。

 YouTubeに投稿された一部のファンからの悪意あるコメントを読んでいた時のことだった。自分のなかで何か沸々とこみ上げてくるものがあったという。

 「(ショーンのことを同性愛者だと思って落ち込んでいた一部のファンに対し、皮肉をこめて)『僕がゲイでもなければ、カミングアウトすることを恐れているわけでもないとわかって、本当に良かったね』って心の中で思った。『でも、僕がゲイではないと知ってがっかりする人たちもいる。それほどセンシティブな話題なんだ。僕の曲が好き?僕のことが好き?だったら、僕がゲイだろうと何だろうと関係ないはずだ』ってね」

 ちなみに、ショーンはこの時スナップチャットに投稿した動画のなかで、「僕のことを『ゲイっぽい』と言ってる人がたくさんいるみたいだね。まずはじめに、僕はゲイじゃない。次に、僕がゲイだろうと、ストレートだろうと何も問題はないはずだ」と、きっぱりと同性愛者ではないことを否定したが、その後も人々は彼の性的指向について語ることをやめようとはしなかった。

掲載されたインタビューの内容に不満?

 今回のRolling Stoneのインタビューは、ショーンにとって多くのことを語り、それを人々に知ってもらう良い機会となったが、インタビューの内容に何か思うところがあったのか、記事が出た直後にショーンはツイッターにこんな“意味深コメント”を投稿している。

 「もちろん僕にも不安を感じることや様々な苦労があるけれど、それは僕の一面でしかない。時々、自分が語った話の前向きな部分がきちんと反映されていないことがあるけれど、今回はそれがちゃんと反映されててほしかった。僕は自分の仕事が大好きだし、みんなのことを本当に愛してる」

 「反映されているといいな」という希望をこめてこの言葉を口にしたことも考えられるが、今回の記事の内容が、ショーンが抱える不安や悩みにフォーカスしたものだったことを踏まえると、記事の内容に不満を感じている可能性のほうが高い。

 最近だと、シンガーのセレーナ・ゴメスが米Elleに掲載されたインタビューの内容に“真実を曲げるような編集がされていた”として、苦言を呈していたことが記憶に新しい。(フロントロウ編集部)

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