テイラー・スウィフト、3作目のサプライズアルバム発表のウワサに言及
シンガーのテイラー・スウィフトは、7月24日に8thアルバムの『フォークロア(Folklore)』、そして12月11日に9thアルバムの『エヴァーモア(Evermore)』をサプライズリリース。
「イースターエッグの女王」の異名をとるテイラーが残したとされる、“あるヒント”が原因で、前述の2作に加えて3部作となるもう1作のニューアルバムがリリースされるのではないかと、ここ数日間、ファンたちの間でもちきりになっていたが、このウワサについて、テイラー本人が否定。“ヒント”だと思われていたものは、自身と制作チームによる“うっかりミス”だったことを明かした。
「イースターエッグ」とは、映画や小説といった物語やアート作品の中に、何らかの情報にまつわるヒントやメッセージを忍ばせること。テイラーの場合は、楽曲やミュージックビデオのほかにもSNSに投稿するつぶやきや写真にイースターエッグを潜ませている。
今回のウワサの発端となったのは、『フォークロア』の全部で8パターンあるCDのジャケットのうち「ハイド・アンド・シーク(かくれんぼ)」と名付けられたバージョンの写真の隅に、「Woodvale(ウッドベール)」という文字がさりげなく印刷されていたこと。
Did you guys see it too?? This is from "hide and seek" #folklore cd
— Mica (@stanfolktaylore) August 14, 2020
"woodvale" pic.twitter.com/3T0y40df2N
これを発見したファンたちは、「Woodvale」がテイラーが今後リリースする10作目のアルバムのタイトルに違いないと大興奮。SNS上では、世界中のファンを巻き込んだ推理合戦が繰り広げられ、さまざまな憶測が飛び交って、最終的には「テイラーが2021年の上旬に『Woodvale』というアルバムをリリースするはずだ」という説を多くの人たちが信じた。
しかし、これらはすべて、取り越し苦労だったよう。
テイラーは、12月14日に出演した米トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』で、じつは、「Woodvale」は『フォークロア』のコードネームであり、『フォークロア』と『エヴァーモア』は2部作で完結だと明言した。
アルバムカバーに「Woodvale」が印刷されてしまったいきさつ
超がつくほどの秘密主義で知られるテイラーは、「『フォークロア』の制作中は、ごく親しい制作チームの仲間や自分のマネージメントチームにでさえ、タイトルを秘密にしていた」そう。
「リリースの直前まで、タイトルは誰にも教えていなかった。だから、「Folklore」と同じ文字数のフェイクのコードネームを考えたの。ランダムに「Woodvale」を選んだんだ」。そう明かしたテイラーは、現在は何も印字されていない『フォークロア』のカバーアートに、当初はタイトルを載せようと思っていたため、仮で「Woodvale」と入れてみたという。
しかし、結局、「タイトルは載せたくない」ということになり、ほかのバージョンからは仮で入れていたコードネームを外したものの、問題のバージョンのみ「フェイクのコードネームを外すのを忘れちゃった」のだそう。
ちなみに、『エヴァーモア』のコードネームは「Nobember(ノーベンバー」だったという。
イースターエッグは、もう「ネタ切れ」? テイラーは結構苦しんでいる!
今回のうっかりすぎるミスについて、照れくさそうに、申し訳なさそうに明かしたテイラー。
じつは、ファンたちを楽しませようと、これまで熱心に取り組んできた“イースターエッグ隠し”が、もうそろそろネタ切れになりそうだと弱音も口にしている。
ファンたちがイースターエッグを楽しみにしてくれていて、みんなの毎度の推理合戦を見るのを自分でも楽しんでいるというテイラーだが、「ときどきやりすぎて、失敗しちゃうこともあるんだよね…」、「私、もう疲れちゃった! 自分で自分の首を締めちゃってる!」と、あまりにも躍起になりすぎて、ツラくなってきていると自虐的に笑っていた。
ファンたちも、テイラーの一挙手一投足に注目し、何か不審な点があるたびに真相究明に奔走することになるので、ワクワクはドキドキはするけれど、ときには疲れてしまうこともある、というのが本音だろう。
残念ながら、姉妹アルバムである『フォークロア』と『エヴァーモア』に次ぐ3作目のアルバムのリリースは無さそうだけれど、テイラーは、現在、原盤権売却騒動をめぐり、自身では手にすることができなかったデビューから2018年のレーベル移籍前にリリースした過去6作分のアルバム収録曲のすべてを再レコーディング中。
すでに、そのなかから、ヒット曲「Love Story(ラブ・ストーリー)」の再録バージョンがチラリと公開されており、ぐっと大人っぽくなった歌声やアレンジに注目が集まっている。(フロントロウ編集部)