ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウはどうなる!?
ディズニーランドにある人気アトラクション「カリブの海賊」をもとにした映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、これまでに全5作が制作された超人気シリーズだが、2017年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』を最後に新作が作られていない。そんななか、ディズニーが映画『スーサイド・スクワッド』などの出演作でおなじみの人気俳優マーゴット・ロビーを主演に据えて、女性中心の『パイレーツ・オブ・カリビアン』を制作するという話が。
マーゴットの出演の有無はおろか、女性版『パイレーツ・オブ・カリビアン』が本当に制作されるのかどうかも現時点ではわかっていないが、アメリカの複数の大手メディアが水面下で映画化に向けて動き始めていると伝えている。当然、女性を主人公にした作品なので、過去4作品でジャック・スパロウを演じたジョニー・デップが主役を張ることはないが、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーはカメオ出演でも良いから、ジョニーをシリーズに復帰させたいと考えていることが明らかに。
しかし、米The Hollywood Reporterによると、映画を製作するディズニーがジョニーの復帰に反対しているという。
フロントロウでも何度かお伝えしたが、今年11月、ジョニーが元妻アンバー・ハードへのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を報じた英紙との名誉毀損裁判で敗訴したことをうけて、彼が出演する映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの製作・配給元であるワーナー・ブラザースがジョニーに出演を辞退するよう要請。それに応じたジョニーは、後日、自身のインスタグラムに投稿した直筆のメッセージを通じて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したことを発表した。
ディズニーと並ぶ大手映画会社のワーナー・ブラザースが、ジョニーに事実上のクビを宣告したことが、今回の件にも大きな影響を与えているようで、The Hollywood Reporterは「正式に関係を断ち切ることはないにしても、ディズニーは例の裁判の前からジョニーと『パイレーツ・オブ・カリビアン』を引き離すことを考えていた。かつてジョニーが、(アンバーとの喧嘩によって)指を負傷した際に『車のドアに挟んだだけ』とかばってくれた、彼の最大の支持者であるブラッカイマー氏は、ジョニーがほんの少しでも良いから復活させることを希望していたが、ディズニーが難色を示した」と綴っている。
ちなみに、ディズニーはほかの映画会社や企業と比べてクリーンなイメージを重視する傾向が強いことで知られているため、仮にディズニーがジョニーとの関係を断った場合、ディズニーランドにある「カリブの海賊」のアトラクションからも、ジョニー演じるジャック・スパロウのオーディオアニマトロニクスが「撤去されるのではないか」と懸念する声もある。(フロントロウ編集部)