生まれてすぐにアルゼンチンに移住したアニャ
2017年に公開されたジェームズ・マカヴォイ主演のサイコスリラー『スプリット』や、その続編となる『ミスター・ガラス』などに出演し、最近ではマーベル映画『ニュー・ミュータント』やNetflixのオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で主演を務めるなど、現在最も勢いに乗っている俳優の1人であるアニャ・テイラー=ジョイ。
今でこそ数々の映像作品で流暢な英語を使って演技をしているものの、現在24歳のアニャは米フロリダ州マイアミで生まれてすぐに、父親の故郷であるアルゼンチンへと移住し、6歳までをアルゼンチンで過ごしている。
その後はイギリスに移住するも、移住してすぐはスペイン語しか話せず、アニャは8歳になるまで流暢な英語が話せなかったことを明かしている。先月、アニャは英Daily Mailとのインタビューで、「アルゼンチンは緑に囲まれていて、私は馬を飼っていたし、そこら中に動物がいた。それが突然、大きな都会に住むことになって、私は言葉を話せなかった。自分がどこかにフィットしているという感覚は持ったことがないの」と、イギリスに移住した直後に経験した苦労を振り返っている。
『ハリー・ポッター』で英語を勉強した
今回、アニャは英NMEとのインタビューでイギリスでの生活を始めた当時について改めて振り返っており、移住してきた直後は「故郷に帰りたいと思っていた」と打ち明けた上で、「6歳とか7歳だった頃の精神状態としては、もし私が言葉を話せなかったら、両親は私を(アルゼンチンに)連れて帰らなければいけなくなるんじゃないかって思っていた」と続けて語り、もし自分が英語を話せなければ、両親はやむをえずアルゼンチンに自分を帰してくれるのではないかと目論んでいたことを告白した。
しかしながら、アルゼンチンに帰れるかもしれないというアニャの企みは失敗に終わり、スペイン語を話せる生徒が他に1人しかいないインターナショナルスクールに通うことに。そんな時に力を貸してくれたのが伯父だったようで、「おじさんが一緒に座って、『ハリー・ポッター』を読んでくれたの」とアニャは英NMEに明かしている。
「だから、幼い頃の私は早熟な英語を使ってた。『ハリー・ポッター』で勉強したからね」と、J・K・ローリングによるファンタジー小説シリーズである『ハリー・ポッター』を読んで英語を勉強したことを明かして、子供ながらに、小説に出てくるような難しい表現が自然と身についていったと振り返った。
ちなみに、アニャは主演を務めたNetflixのオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で、映画版の『ハリー・ポッター』シリーズでダドリー・ダーズリーを演じた俳優のハリー・メリングと共演を果たしており、先日、ハリーと初めて対面した時のエピソードについて振り返っている。(フロントロウ編集部)