シンガーのジャスティン・ビーバーが『マネーの虎』の米版『Shark Tank(原題)』に出演し、自身が推す商品を販売する会社のために完ぺきなプレゼンテーションを披露した。(フロントロウ編集部)

ジャスティン・ビーバーが“サメ”たちに挑む

 「Lonely(ロンリー)」や「Anyone(エニワン)」など、ここ最近、立て続けに新曲をリリースし、精力的に音楽活動を行なうシンガーのジャスティン・ビーバーが、アメリカで10年以上にわたって放送されている超人気番組『Shark Tank(シャーク・タンク)』で、自身が推すオフィスチェア「ALL33 Backstrong C1」を販売する会社Simtecのためにビデオメッセージを通じてプレゼンを行なった。

 投資家たちに2.5%の株式と引き換えに500,000ドル(約5,500万円)の出資を求めて番組に出演した、SimtecのCEOであるビン・ハウエンシュタイン氏は、ジャスティンが商品について熱弁する動画を紹介。

 Simtecの主力商品であるALL33に座って、スライドしながら登場したジャスティンは「やあ、サメさんたち。ジャスティン・ビーバーだよ」と挨拶をすると、「これがALL33。僕が動くのと同じように動くイスさ。このパーフェクトな姿勢を見てよ。ちゃんと胸が開いていて、肩も引いている。これならなんだってできる」と商品の魅力をスラスラと説明し、「もし君が座る必要があるとしたら、それはこのイスだ」という“決め台詞”とイスを指差すポーズで締めくくった。

画像: 上の動画には映っていないが、実際の放送では上半身裸になって“体を張る”場面も。

上の動画には映っていないが、実際の放送では上半身裸になって“体を張る”場面も。

 さすがに人前で話すのが慣れているだけあって、完ぺきなプレゼンテーションを披露したジャスティン。しかし、ジャスティンの協力も虚しく、ハウエンシュタイン氏は投資家たちの賛同を得ることはできなかった。ただし、ジャスティンが宣伝に貢献したことで、今後、商品の売り上げがアップすることが予想される。

『シャーク・タンク』は『マネーの虎』のアメリカ版

 ちなみに、『シャーク・タンク』は日本で2001年から2004年まで放送されていた投資バラエティ番組『マネーの虎』のアメリカ版。『マネーの虎』は、駆け出しの起業家が投資家(審査員)の前でプレゼンテーションを行い、彼らを納得させることができれば出資してもらえるという内容で人気を博した伝説的番組。

 アメリカ版も内容はほぼ一緒で、良いアイデアはあるがビジネスに関する知識がない素人に近い起業家から、ビジネスを立ち上げてから1年以上経過するもくすぶったままの起業家まで、様々な事情により出資者を募っている人たちが参加。審査員を務める投資家たちは、それぞれ自身で立ち上げたビジネスで成功を収めた億万長者で、彼らのお眼鏡にかなえば1億円以上の投資金を得ることも夢ではないという、“アメリカンドリーム”が実現できる番組である。

画像: サメ(投資家)たちの前で、ジャスティンが座っていたオフィスチェアを紹介するハウエンシュタイン氏。

サメ(投資家)たちの前で、ジャスティンが座っていたオフィスチェアを紹介するハウエンシュタイン氏。

 番組名の『シャーク・タンク(Shark Tank)』は、直訳すると「サメが入った水槽」という意味になるが、スラングで社長や会社のトップのことをサメ(Shark)と呼ぶことから、まだ起業家として未熟な参加者をサメ(投資家)たちが待ち受ける様を、本物のサメがいる水槽に見立ててそう名付けられた。(フロントロウ編集部)

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