『デスパレートな妻たち』に復活のウワサ
米ABCで2004年から2012年にかけて計8シーズン、180話が放送されたドラマ『デスパレートな妻たち』。
郊外にある架空の住宅街、ウィステリア通りに住む個性豊かな4人の主婦たちの赤裸々な日常をコメディやサスペンス、ロマンスなどさまざまな要素を織り込んで描いた同作は、2005年のプライムタイム・エミー賞でリネットを演じたフェリシティ・ハフマンがコメディ部門の最優秀主演女優賞に輝いたほか、計6冠を獲得。
同年のゴールデン・グローブ賞でもミュージカル/コメディ部門の最優秀作品賞に輝き、同部門の主演女優賞にフェリシティ、ブリー役のマーシャ・クロス、スーザン役のテリ・ハッチャーの3人がノミネート(テリが受賞)。助演女優賞には、イーディー役のニコレット・シェリダンがノミネートを果たし、実力派ぞろいの作品である証拠を見せつけた。
日本でも『デス妻』という略称で親しまれ、海外ドラマブームの主要作品として多くの視聴者に愛された『デスパレートな妻たち』が、放送終了から約9年の時を経てリバイバル版として復活するという説が浮上。
あるファンアカウントが、「Huluの内部情報筋から『デスパレートな妻たち』の計10話から成るリバイバル版の制作の最終段階に入ったという情報を認めました! テリ・ハッチャーも、エヴァ・ロンゴリアも、マーシャ・クロスもフェリシティ・ハフマンも、みんなカムバックするそうです!」と興奮気味にツイートした。
リバイバル版制作のウワサをきっぱり否定
主要キャスト4人をタグ付けしたこのツイートにマーシャが反応。シンプルなひと言で、『デスパレートな妻たち』リバイバル版の制作が進行しているという説は、単なるウワサにすぎないと否定した。
News to me!! https://t.co/0FqJ1ncQg4
— Marcia Cross (@ReallyMarcia) January 14, 2021
「私にとってはニュース(知らなかった情報)だけど‼ 」
昨今は、『ゴシップガール』や『セックス・アンド・ザ・シティ』など、人気ドラマのリブート版やスピンオフ作品の制作決定が続々と発表に。
そんななかで浮上した『デスパレートな妻たち』復活説は、リバイバル版がオンライン動画配信サービスのHulu(フールー)で配信される見込みで、しかもエピソード数も10話となると、具体的な数字まで挙げていただけに、信ぴょう性が高いかと思いきや、キャストたちにとっては完全に寝耳に水な情報だったよう。
ウワサを否定したマーシャのツイートには、「残念すぎる」、「期待しちゃった…」と、たくさんのファンたちが落胆のリアクションを寄せている。
今後、SNS上で復活を望む声が高まれば、制作者たちの目に留まることもあるかもしれないが、果たして?
『デス妻』キャストたちは今?
『デスパレートな妻たち』の放送終了後、さまざまな分野で活躍しているメインキャストたちは、プライベートでも、それぞれ波乱万丈な経験をした。
リバイバル版のウワサを払拭したブリー役のマーシャは、2018年に肛門ガンを患っていたものの、無事完治したことを発表。治療の過程では、髪を失ってしまうという経験もした。
リネット役のフェリシティ・ハフマンは、2019年3月、名門大学の不正入学を斡旋する組織に賄賂を支払い、長女のSATテストの得点を水増しさせたとして逮捕。裁判の結果、2020年9月に14日間、刑務所にて服役したほか、250時間の社会奉仕、3万ドル(約310万円)の罰金の支払いなどを命じられた。
スーザン役のテリ・ハッチャーは、『デスパレートな妻たち』の制作陣に現場での傍若無人ぶりを暴露され“一緒に仕事がしづらい俳優”というイメージがついてしまったことも影響し、映画やドラマからは遠ざかるように。現在はユーチューバーなどとして活動している。
ガブリエラ役のエヴァ・ロンゴリアは、2018年に43歳で念願の長男を出産。現在は、俳優業よりも2歳になる息子の育児を優先している印象だが、コンスタントにドラマや映画に出演しており、AmazonPrimeビデオで配信中のテッサ・トンプソン主演の恋愛映画『シルヴィ 〜恋のメロディ〜』ではバイプレイヤーとして味のある演技を見せている。
(フロントロウ編集部)