人気シンガーのマライア・キャリーが2020年に出版した回顧録『The Meaning of Mariah Carey』に書かれた内容によって「精神的な苦痛を受けた」として、実姉がマライアに対して約1億3,000万円の賠償金を求めて訴えを起こしたことがわかった。(フロントロウ編集部)

マライア・キャリーの実姉が「精神的苦痛を受けた」と主張

 「7オクターブの音域を持つ歌姫」のキャッチコピーで知られるマライア・キャリーが2020年に出版した回顧録『The Meaning of Mariah Carey(原題)』に書かれた内容によって、「精神的な苦痛を受けた」として、実姉のアリソン・キャリーがマライアに対して125万ドル(約1億3,000万円)の賠償金を求めて裁判所に訴状を提出したことを、米Peopleほか複数のメディアが報じている。

 マライアは自身と同じく不幸な子供時代を送ってきた姉のアリソンを哀れむ一方、『The Meaning of Mariah Carey』のなかで、「12歳の時、姉は私に(抗不安薬の)Valiumを飲ませ、小指の爪いっぱいのコカインを渡し、さらに火傷を負わせて、売春をさせようとした」と、姉から受けた虐待について詳細に綴っているが、アリソンはこれらのエピソードは、マライアが彼女を苦しめるために意図的に入れたもので、そのせいで精神的に不安定になり、再び酒に溺れてしまったと主張。

画像: マライア・キャリーの実姉アリソン・キャリー。写真が撮影されたのは2016年。

マライア・キャリーの実姉アリソン・キャリー。写真が撮影されたのは2016年。

 アリソンは、マライアは自分のことを「元姉」と呼んで見下しているにもかかわらず、本の宣伝のために自分を利用してセンセーショナルな見出しを生み出したと主張。「マライアは自分のことを攻撃した」と、裁判所に提出した書類のなかで訴えている。

 アリソン側は条件次第で和解に応じるつもりだというが、マライアや彼女の弁護士からの連絡はまだないという。

画像: マライア・キャリーの実姉が「精神的苦痛を受けた」と主張

 これまで、度々メディアで家族を糾弾してきたアリソン。昨年には、幼少期に受けた性的虐待が原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したとして、実の母親であるパトリシア・キャリーを訴えた。

 一方でマライアは2020年に、Apple TV+で配信されているオプラ・ウィンフリーのインタビュー番組に出演した際、「(家族にとって自分は)カツラを被ったATMマシーン」のように感じてきたと、家族との複雑な関係に触れた。(フロントロウ編集部)

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