ジジ・ハディッド、出産秘話を明かす
モデルのジジ・ハディッドは、2020年9月に、ボーイズグループ、ワン・ダイレクションの元メンバーで現在はソロシンガーとして活動しているゼイン・マリクとの長女を出産。
娘のプライベートを重視するジジとゼインは、つい最近まで長女の名前を明かしておらず、顔も公表していないが、2020年に入り、ジジがインスタグラムのプロフィールを「Khai’s Mom(カイのママ)」と書き換えるという、さりげない方法で、ゼインとの愛の結晶にアラビア語で“選ばれし者”を意味する「カイ(Khai)」と名付けたことを明かして注目を集めた。
これまで妊娠や出産について多くは語ってこなかったジジが、表紙を飾った米Vogueとのインタビューで、カイの出産秘話について詳しく語った。
自宅での出産を選んだ理由
ジジがカイを出産したのは、母でリアリティスターのヨランダ・ハディッドがペンシルベニア州バックス郡に所有する農場内の自宅。ゼインが数年前に近隣の農場を購入しており、ハディッド家が新型コロナ禍を過ごしていた場所でもある。
ベッドルームに巨大なビニールプールを用意し、パートナーであるゼインと母ヨランダ、そして自身と同じくモデルの妹ベラ・ハディッドが見守るなか、出産に挑んだというジジ。
当初はニューヨークにある病院での出産を計画していたというが、猛威をふるい続ける新型コロナの影響や分娩室の数には限りがあること、ゼインだけでなく、ヨランダやベラにも出産に立ち会って欲しいという思いから、自宅出産を選んだという。
麻酔を使わない自然分娩をチョイス
出産当日は、助産師とそのアシスタントに来てもらい、さらに、現在、ドゥーラ(産前産後ケアの専門家)をしている高校時代の同級生にもウェブ会議アプリのZoomを使って事前にアドバイスをもらっていたというジジ。
欧米では出産の際、硬膜外麻酔を使った無痛分娩を選択する人も多いが、ジジは麻酔は使わず、痛みに耐える自然分娩を選んだ。その理由について、ジジは、自身の出産経験を「これが女性が経験する自然なことなんだと感じられるようなものにしたかったから」とVogueに語っている。
ゼインと一緒に、自宅出産について特集したドキュメンタリー映画『The Business of Being Born(原題)』を観て事前に勉強したといい、14時間におよんだ分娩の末、カイがようやく出てきた際には、ゼインがカイをキャッチしたのだそう。
「動物の女性のよう」
ひとつの命を産み落とすという経験は想像以上に凄まじく、ジジは、「誰かが出産する様子を目の当たりにすると、その人を見る目が変わるかもね。私はクレイジーに見えていたんじゃないかな。あの時の私は、まるで動物のような女性だったから」と、自身の出産を見守っていたゼインやヨランダ、ベラたちが怯えた表情をしていたのを見たとコメント。
「ママもゼインもベラも、私のことを誇りに思ってくれていたのはわかるけど、それぞれ、怯えているのを見た」、「出産が終わってから、Z(ゼインの愛称)と『次に同じ体験をするまでは、少し時間を開けてもいいかな』って顔を見合わせたもん」と、第2子について考えていることをほのめかしながらも、次の出産までは、しばらく待ちたいと冗談まじりに明かした。
ゼインは、ジジと観たドキュメンタリーのほかにも、ライオンの出産にまつわるドキュメンタリーも観てカイの誕生に備えていたそうで、雌ライオンの分娩中、雄ライオンがソワソワと緊張した様子で洞窟の外をウロウロ歩き回っているのを見たことを思い出し、「(あの雄ライオンと)まったく同じ気持ちだった! 愛する人が痛みに苦しんでいるのを見て、不甲斐ない気持ちになった」と話していたという。
カイが体の外に出ても、すぐには実感が湧かなかったというジジ。でも、カイを腕に抱いているゼインの姿を見て、ようやく我が子の誕生を噛み締めたのだそう。その時のゼインとカイの姿は「本当に可愛かった」と、思わず胸キュンしてしまったことを振り返っている。(フロントロウ編集部)