テイラー・スウィフトがアメリカ国内のあるテーマパークから訴えを起こされた。(フロントロウ編集部)

テイラー・スウィフト、テーマパークから商標権侵害で訴えられる

 シンガーのテイラー・スウィフトは2020年、新型コロナウイルス禍で極秘に制作した2作のアルバムをサプライズリリース。ソーシャルディスタンスに配慮して、最小限の人数でほぼリモートで制作された、これらのアルバムは姉妹作で、7月に発表され1作目は『Folklore(フォークロア)』、そして、12月に発表された2作目は『Evermore(エヴァーモア)』と名付けられた。

 造語などではなく、日本語では「永久に」といった意味となる、この2作目のアルバムのタイトルが、「商標権の侵害にあたる」と、アメリカ・ユタ州にある同名のテーマパークが訴えを起こした。

 ヨーロッパの街を再現したファンタジー空間が売りのテーマパーク「Evermore(エヴァーモア)」は、テイラーが『Evermore』と題したアルバムをリリースしたことにより、人々の間で「混乱が生じた」と主張。

 米Rolling Stoneが入手した裁判書類によると、テーマパーク側は、テイラーのアルバム発売直後からGoogleでの検索結果やソーシャルメディア・プレゼンス(※)に大幅にネガティブな影響が出たとしており、グッズのセールスも減少したと報告。損害賠償として200万ドル(約2.1億円)を請求している。

※ソーシャルメディア(SNS)における存在感。ハッシュタグなどを使って検索した場合などの表示頻度や件数などに影響される。


テイラー側は「事実無根」と反論

 テイラーの弁護士は、米Peopleへの声明を通じて、テーマパーク側の訴えは「事実無根」だと反論。

 同パークの運営会社が財政難に陥り、園内の工事や整備を担当した業者への数億円もの支払いを滞らせているという事実を指摘したうえで、テイラーを相手取って訴えを起こした裏には、もしも訴訟には勝てなくとも、少なくともパークの知名度が上がるだろうという“売名”を目的とする思惑があるはずだと突っぱねた。

画像: テイラー側は「事実無根」と反論

 テイラー側は、商標権侵害に値するような行為はまったく行なっていないと主張しており、グッズの販売に影響が出たというテーマパーク側の言い分に関しても、同パークで売られているドラゴンの卵や置物、ギルドパッチ(中世の組合の紋章がプリントされたパッチ)といった中世風のグッズに似たようなアイテムは、テイラーのアルバムのPRグッズとしては一切販売していないと反論している。(フロントロウ編集部)

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