2021年SAGアワード(全米映画俳優組合賞)のノミネーションリストが発表!(フロントロウ編集部)

SAGアワードのノミネーションリスト

 現地時間2月4日に、2021年SAGアワードのノミネーションリストが発表された。この前日には、ゴールデン・グローブ賞のノミネーションリストが発表されたのだけれど、いくつかの注目作品や俳優がスルーされる結果となり、大きな波紋を呼んだ。

 そしてSAGアワードでは、それらの作品や俳優が軒並み選ばれる結果に!

 レイプされた若手作家が人生について考えるというシリアスなテーマでありながら、コメディ要素も含み、多くの視聴者や批評家から高い評価を受けたドラマ『I May Destroy You(原題)』は、ゴールデン・グローブ賞ではすべての部門でスルーとなった。しかしSAGアワードでは、製作兼主演のミカエラ・コールが、テレビ映画・ミニシリーズ部門の主演女優賞にエントリー。

 ちなみに全米映画俳優組合が選ぶSAGアワードには、監督賞や作品賞はない。全米映画俳優組合の会員数は約16万人にのぼる一方で、ゴールデン・グローブ賞を選ぶハリウッド外国人映画記者協会の会員数は約90人

 また、韓国系アメリカ人を描き、劇中で使用される言語の50%以上が英語以外であるため、ゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞にノミネートされる結果となり、ルールの変更を求める声を多く呼び起こした映画『ミナリ』は、キャスト賞にノミネート。主演のスティーヴン・ユァンと、ユン・ヨジョンも各演技賞にノミネートされた。

 そして、スパイク・リー監督による『ザ・ファイブ・ブラッズ』もキャスト賞のうちの1つに選ばれた。この作品に出演した故チャドウィック・ボーズマンは、4部門にノミネート。彼の出演した『ザ・ファイブ・ブラッズ』と『マ・レイニーのブラックボトム』が作品キャスト賞に選ばれ、チャドウィックは主演男優賞と助演男優賞の候補に選ばれた。

 第27回SAGアワードは、4月4日に放送予定。以下、2021年SAGアワードの全ノミネーション。

映画部門

最優秀キャスト賞

『ザ・ファイブ・ブラッズ』
『ミナリ』
『マ・レイニーのブラックボトム』
『あの夜、マイアミで』
『シカゴ7裁判』

最優秀主演女優賞

エイミー・アダムス(『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』)
ヴィオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)
ヴァネッサ・カービー(『私というパズル』)
フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)
キャリー・マリガン(『プロミッシング・ヤング・ウーマン』)

最優秀主演男優賞

リズ・アーメッド(『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』)
チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)
アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)
ゲイリー・オールドマン(『Mank/マンク』)
スティーヴン・ユァン(『ミナリ』)

最優秀助演女優賞

マリア・バカロワ(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)
グレン・クローズ(『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』)
オリビア・コールマン(『ファーザー』)
ユン・ヨジョン(『ミナリ』)
ヘレナ・ゼンゲル(『この茫漠たる荒野で』)

最優秀助演男優賞

サシャ・バロン・コーエン(『シカゴ7裁判』)
チャドウィック・ボーズマン(『ザ・ファイブ・ブラッズ』)
ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah(原題)』)
ジャレッド・レト(『ザ・リトル・シングス』)
レスリー・オドム・Jr.(『あの夜、マイアミで』)

最優秀スタントアクションアンサンブル賞

『ザ・ファイブ・ブラッズ』
『ムーラン』
『この茫漠たる荒野で』
『シカゴ7裁判』
『ワンダーウーマン 1984』

ドラマ部門

最優秀アンサンブル演技賞

『ベター・コール・ソウル』
『ブリジャートン家』
『ザ・クラウン』
『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』
『オザークへようこそ』

最優秀女優賞

ジリアン・アンダーソン『ザ・クラウン』)
オリヴィア・コールマン(『ザ・クラウン』)
エマ・コリン(『ザ・クラウン』)
ジュリア・ガーナー(『オザークへようこそ』)
ローラ・リニー(『オザークへようこそ』)

最優秀男優賞

ジェイソン・べイトマン(『オザークへようこそ』)
スターリング・K・ブラウン(『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』)
ジョシュ・オコーナー(『ザ・クラウン』)
ボム・オデンカーク(『ベター・コール・ソウル』)
レゲ=ジャン・ペイジ(『ブリジャートン家』)

コメディドラマ部門

最優秀アンサンブル演技賞

『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
『ザ・フライト・アテンダント(原題)』
『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』
『シッツ・クリーク』
『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』

最優秀女優賞

クリスティナ・アップルゲイト(『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』)
リンダ・カーデリーニ(『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』)
ケイリー・クオコ(『ザ・フライト・アテンダント(原題)』)
アニー・マーフィー(『シッツ・クリーク』)
キャサリン・オハラ(『シッツ・クリーク』)

最優秀男優賞

ニコラス・ホルト(『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』)
ダニエル・レヴィ(『シッツ・クリーク』)
ユージン・レヴィ(『シッツ・クリーク』)
ジェイソン・サダイキス(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』)
ラミ・ユセフ(『ラミー 自分探しの旅』)

テレビ映画・リミテッドシリーズ部門

最優秀女優賞

ケイト・ブランシェット(『ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~』)
ミカエラ・コール(『I May Destroy You(原題)』)
ニコール・キッドマン(『フレイザー家の秘密』)
アニャ・テイラー=ジョイ(『クイーンズ・ギャンビット』)
ケリー・ワシントン(『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』)

最優秀男優賞

ビル・キャンプ(『クイーンズ・ギャンビット』)
ダヴィード・ディグス(『ハミルトン』)
ヒュー・グラント(『フレイザー家の秘密』)
イーサン・ホーク(『ザ・グッド・ロード・バード(原題)』)
マーク・ラファロ(『ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』)

最優秀スタントアクションアンサンブル賞 コメディ・ドラマ部門

『ザ・ボーイズ』
『コブラ会』
『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』
『マンダロリアン』
『ウエストワールド』

(フロントロウ編集部)

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