ジャスティン・ティンバーレイクがブリトニーに謝罪
ブリトニー・スピアーズの新作ドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が米現地時間2月5日に配信され、ファンたちが「#Free Britney(ブリトニーを開放せよ)」というスローガンを掲げて行なっていることでも知られるブリトニーと父ジェイミーの後見人問題や、2007年ごろからブリトニーが抱えてきた不安定なメンタルヘルスに大きな注目が集まることとなった。
ドキュメンタリーでは、ブリトニーが1998年から2002年まで交際していたジャスティン・ティンバーレイクの破局劇にも焦点が当てられており、これがきっかけでジャスティンに一部のファンから批判が寄せられる事態に。ジャスティンがソロデビュー直後からブリトニーとの破局をたびたびネタにしてきたことが問題視され、ジャスティンに対し、ブリトニーに公の場で謝罪するよう求める声が多く上がることとなった。
これを受けて、ジャスティンはインスタグラムに長文の声明を投稿。「これまでの人生において、自分の行動が問題の一因となってしまったり、軽率な発言をしてしまったり、正しい事のために声を上げなかったときの事について、僕は深く反省しています。これらの瞬間において、僕の対応は不十分で、女性蔑視や人種差別を良しとしてしまう人々や世間の仕組みに甘んじてしまっていたことを理解しています」と反省の弁を述べた上で、「ブリトニー・スピアーズとジャネット・ジャクソンには、とくに個人的に謝罪したい」と続けた。
ジャスティンは2004年、ジャネットとスーパーボウルのハーフタイムショーのパフォーマンスで共演した際、誤って胸を露出させるという辱めを与えてしまったのだけれど、明白にジャネットを守るような言動はしてこなかった。米SBNATIONは、ジャスティンが正式にこの時のことを謝罪したのは、ハプニングが起きた2年後の2006年だったと説明している。
ハーフタイムショーでは当初、ジャスティンがジャネットの衣装をとってレースのブラジャーを露出させるという演出がなされる予定だったものの、衣装の不具合により、胸が露出してしまうという事態に。ジャネットはこのハプニング後、MTVのブラックリストに入るなどキャリアが大きく傷ついた一方で、ジャスティンはほとんどダメージを受けなかった。
ジャネットがファンに感謝のメッセージ
ジャスティンから正式に謝罪が行なわれたなかで、ジャネットのファンたちは彼女に励ましのメッセージを送ったり、彼女の音楽を購入したりという形で彼女へのサポートを表明。その甲斐もあって、ジャネットが1986年にリリースしたアルバム『コントロール』が米AppleのトップUSポップアルバムチャートで首位を獲得した。
リリースから35年が経っているにもかかわらず、ポップアルバムチャートで首位に立つという快挙を達成したことを受けて、ジャネットがSNSに動画を投稿。「先日、1人で家にいた時に涙が出てきたの。どうして泣いていたかというと、神様が私に恵んでくれたすべてのことに感謝していたから。神様が私に与えてくれたすべてと、神様が存在してくれていることに感謝した」とジャネットは話すと、次のようにファンに感謝のメッセージを寄せた。
「私の人生にみんながいてくれることに本当に感謝してる。みんなは私にとって特別な存在で、『コントロール』をもう一度1位にしてくれたことへの感謝を伝えたいの。35年も経っているのにもかかわらず、こんなことが実現するなんて思ってもみなかった。みんなに感謝しているし、心から愛してる。ありがとう」。
Thank u ���� pic.twitter.com/qSEcON2YoN
— Janet Jackson (@JanetJackson) February 13, 2021
ジャネットはブリトニーやジャスティンの具体的な名前は出していないものの、この動画を投稿する少し前には、ミュージシャンのティナーシェとツイッターで心温まるやりとりを見せており、「私(ティナーシェ)のことを知っている人であれば、ブリトニー・スピアーズとジャネット・ジャクソンが私にとって宇宙で最も偉大な2人のアイドルだっていうことは知ってくれていると思うし、私にとっていかに大切な存在かということを、彼女たちが知ってくれていたらと思う」というツイートの後で、「(ジャネットの)『ザ・ヴェルヴェット・ロープ』は今まででお気に入りのアルバム」とファンに返信したティナーシェのツイートにジャネットが反応。
ジャネットは黒いハートとハグの絵文字をティナーシェに返信して、ティナーシェも「私たちはあなたが大好きだよ、クイーン」とサポートのメッセージを返した。
� We love you , Queen ❤️ https://t.co/y5TIWSpHkA
— TINASHE (@Tinashe) February 13, 2021
(フロントロウ編集部)