海外のコストコで密かにブームになってるメイド・イン・ジャパン
会員になれば食品や家電、衣類などあらゆる商品がお手頃価格で手に入ることから、日本でも大人気の会員制ウェアハウス・クラブのコストコ(Costco)。ホットドッグやピザといった安うまグルメが食べられるフードコートはもちろんのこと、海外の美味しい食べものやお菓子も購入できるところもコストコの魅力のひとつだが、それは日本だけでなく本場アメリカのコストコも同じ。
そんなアメリカのコストコで今、和食材ブランド「久世福商店」から販売されている“あるもの”が注目を浴びているという。それは「Traditional Umami Dashi」の名前で売られている「だし(出汁)」。
欧米で寿司やラーメンが日本食として不動の地位を確率していることはご存じだと思うが、羽田空港の自動販売機で販売されているやまやの「飲むだしスープ うまだし」が海外からの観光客のあいだでブームになるなど、近年、「だし」にも脚光が集まっている。
ただ、帰ったらすぐ食べられる出来合いのものと違って、「だし」はちょっとハードルが高い気もするが、最近はネットで簡単にレシピが調べられることもあって、家庭で味噌汁などの日本食を作る人などもおり、最近だとモデルのベラ・ハディッドが自家製ラーメン作りに挑戦している。また、日本食にかぎらず、料理に“うまみ”をプラスするために独自の「だし」の使い方をする人もいるよう。
日本の伝統スイーツも爆売れ中
ちなみに、先日フロントロウでご紹介したが、「だし」とは別に、アメリカのコストコ会員たちのハートをわしづかみにしている「日本の伝統スイーツ」もある。その日本発祥のスイーツとは、たい焼き。
1箱30個入りで約1,000円(9.69ドル)という激安価格はもちろんのこと、万人受けを狙って中身は定番のあんこではなく、カスタードクリームになっている。
お米を牛乳で煮て甘く味付けしたライスプディングを“苦手”とする日本人がいるように、「豆を甘く煮る」というのは欧米ではあまり見られない食文化のため、あんこに抵抗を感じる人も多い。なかにはあんこ好きもいるが、カスタードクリームのほうがよりたくさんの人たちに受け入れてもらえるとの判断から、クリーム一択となった模様。そういった工夫の甲斐あって、会員のあいだでは知る人ぞ知るコストコグルメとして浸透している。(フロントロウ編集部)