カーディ・Bが美容整形が自分に与えた影響を語る
元ストリッパーという異色の経歴を持ち、さらに2019年のグラミー賞で、女性アーティストとして史上初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことで知られるラッパーのカーディ・Bが、米Interview Magazineで歌姫マライア・キャリーと対談形式のインタビューを実施。“美”への考え方に話が及ぶと、コンプレックスを抱くきっかけとなった学生時代の出来事や、それを克服するために受けた美容整形手術について赤裸々に語った。
フロントロウでも何度かお伝えしたことがあるが、カーディはラッパーとしてブレイクする前に美容整形手術によって胸とお尻を“サイズアップ”したことを公表しており、これまでにも何度か自身のSNSやインタビューなどでそのことが自分自身に与えた影響を包み隠さず話している。
「私はニューヨーク出身でしょ?知ってのとおり、ニューヨークは人種のるつぼ(メルティング・ポット)で、私が育ったブロンクスはとくにその傾向が強かった。私はトリニダード・ドバゴとドミニカ(共和国)のミックスなんだけど、典型的なドミニカ人のルックスっていうのがあるんだよね。柔らかくて美しいカーリーヘアの人が多いんだ。だから、子供の頃は『ドミニカ人なのになんで髪がチリチリなの?』とか言われた。あと、髪の毛を染めてたから、『髪がパサパサしてる』とか。そういうことを言われるとすごく変な気分になった。あと、若い頃の私は枝みたいに細かったんだけど、ブロンクスではムチムチの体形と立派なお尻が好まれるの。だから、同年代の若い男の子たちからよく『あの平らなケツを見ろよ。それにオッパイもない』って陰口を叩かれてた。そのせいで、自分は醜くて発育不全なんだと感じた」
幼少期や10代の頃に、外見についてネガティブなことを言われることが多かったため、次第に自分の体形にコンプレックスを感じるようになっていったというカーディ。18歳からダンサーとして働きはじめ、大きな胸とお尻を“買う”ことができるくらいお金が貯まると、躊躇することなく美容整形手術に踏み切った。
美容整形手術でなりたい自分になったことで「報われた?」とマライアから聞かれたカーディは、こう答えている。
「すごく報われた気がする。18歳でダンサーになって、稼いだお金でオッパイを買ったことで、胸に関する悩みがなくなった。20歳の時から都会のストリップクラブで働くようになったんだけど、都会の店では大きなお尻のストリッパーが当たり前で、今度はお尻に悩みを感じるようになった。まるで高校時代に戻った気分だった。だから、次はお尻を(美容整形手術で)大きくしたの。そのおかげで自分に超自信がついた」
ちなみに、ストリッパー時代に受けた豊尻術は違法なものだったそうで、値段は相場の約10分の1にあたる約8万5,000円という安価だったが、術後数日間にわたって何らかの液体がお尻から漏れ出ていたという驚愕の事実を過去に米GQのインタビューで明かしている。違法とわかっていて手を出したことは褒められたものではないが、美容整形手術を受けたことを引け目に感じたり、隠したりする人も多いなか、堂々と「そのおかげで自分に超自信がついた」と言い切る姿はとても清々しい。(フロントロウ編集部)