アニャ・テイラー=ジョイの「ヘアスタイル」に熱視線
ここ日本でも多くのファンを獲得したNetflixオリジナルシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で第78回ゴールデン・グローブ賞のリミテッドシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイは、日本時間の3月1日に行なわれた授賞式にリモートで参加。
ノミネート作品の出演者たちが、自宅や滞在先で思い思いのドレスアップをするなか、アニャもディオール(Dior)のオートクチュールの深緑のドレスに総額1億2千万円を超えるティファニー(Tiffany)のジュエリーを合わせた、シンプルながら優雅で気品ある着こなしで視聴者たちをウットリさせた。
さすが元モデルなだけあり、まるでランウェイからそのまま飛び出してきたような美しさを見せたアニャ。
ドレスに合わせ、すべてパルファン・クリスチャン・ディオールのコスメを使用した、クールトーンのブラウン系アイシャドウに落ち着いた色合いのピンクリップを合わせたクラシカルなメイクで仕上げた彼女は、この日、アップヘアではなくあえてダウンヘアで彼女らしいハリウッドグラマーを表現した。
ミレニアル世代の「希望の星」となる
プラチナムブロンドの毛先をゆるやかにカールさせて、柔和さを演出することも忘れなかったアニャのヘアスタイル。しかし、何よりも注目されたのは、その「分け目」だった。
8対2くらいの割合でディープサイドパートで分けられたこのスタイル。じつは、最近Z世代(※)の若者たちの間では、「時代遅れ」「古臭い」とトレンド圏外だと冷ややかな扱いを受けている。
Z世代のカルチャーの中心であるTikTokでは、スキニーデニムとともに「これを着ていたら/していたらミレニアル世代(※)だとバレバレ」と、ちょっと鼻で笑われてしまっているディープサイドパート。
※ Z世代:現在6歳から25歳にあたる1996年から2015年の間に生まれた世代。ミレニアル世代:2000年代に成人あるいは社会人になった世代。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多い。
ミレニアル世代は、「そんな事ない!」「分け目にトレンドも何も無い」と、ややムキになって反論しているのだが、ゴールデン・グローブ賞という世界的に注目度の高いアワードのバーチャルレッドカーペットで、アニャが圧巻の美しさのディープサイドパートを披露したことに、多くのミレニアル世代の人々が勝手に勇気づけられている。
ちなみにアニャは、1996年生まれの24歳なのでギリギリZ世代。アニャ本人と彼女のヘアを担当したスタイリストに、“ディープサイドパートは永遠”だと証明しようという思惑があったかは定かではないが、アニャのルックを取り上げた海外のさまざまなメディアが、ディープサイドパートを愛するすべての人たちに向けて「安心してください」「まだイケます」とメッセージを伝えた。
ドレスには『クイーンズ・ギャンビット』や『エマ.』と深いつながりが
胸元が大きく開いた、趣のある光沢を放つ深いグリーンのドレスを選んだアニャ。
今回のゴールデン・グローブ賞で、『クイーンズ・ギャンビット』の主人公べス・ハーモン役でリミテッドシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞に輝いた彼女は、歴史ドラマ映画『エマ.』で演じた主人公のエマ・マッドハウス役でもコメディ/ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートを果たした。
エマ役では惜しくも受賞は逃してしまったが、深緑色のドレスチョイスした裏には、アニャが演じたべスとエマという2人の女性へのオマージュが込められていた。
授賞式でどんなドレスを着ようかとスタイリストやデザイナーとアイディアを出し合っていた時、真っ先に「グリーンのドレスが着たい」と提案したというアニャ。
「グリーンはべスとエマにそして、私にとっても、すごく大きな意味を持つ色だから」と、自身が演じた役と自分自身にとって大切なカラーであるグリーンのドレスをどうしても着たかったと米E! Onlineほかメディアとの記者会見で明かしている。(フロントロウ編集部)