ダン・レイノルズがラスベガスの実家を寄付
2012年にリリースしたシングル「Radioactive」がグラミー賞で最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞し、「Demons」や「Believer」などのヒット曲を持つイマジン・ドラゴンズ。
フロントマンを務めるダン・レイノルズは、2019年に開催されたビルボード・ミュージック・アワード(BBMAs)で「同性愛の矯正治療」と言われるコンバージョン・セラピーの廃止を訴えるなど、LGBTQ+のアライとしてたびたびコミュニティをサポートしてきたことで知られている。
そんなダンが再びLGBTQ+コミュニティのために立ち上がり、今回はなんと自宅の1つを寄付したことが明らかになった。
ダンは米ネバダ州やアリゾナ州、ユタ州などにLGBTQ+コミュニティの若者たちのための情報センターを建てる活動を行なっている非営利団体Encircleに賛同を示し、およそ1億1,000万円(100万ドル)の価値があるという、自身が幼少期を過ごしたネバダ州ラスベガスにある自宅を寄付することを発表。Encircleはこの邸宅を、ネバダ州に設ける最初の情報センターとして利用するという。
Appleのティム・クックCEOもプロジェクトに寄付
「Encircleは、コミュニティを団結させ、私たちの結束力を強めることで、LGBTQ+の若者たちと彼らの家族を1つにすることを目指しています」と、ダンは妻であるアジャ・ボルクマンと共同で発表した声明で述べている。
「こうした組織に参加することは私たち2人にとって大きな意味を持っており、ダンが育った家が、そこを訪れるすべてのLGBTQ+の若者たちにとっての愛やサポートに満ちたホームとなってくれることを確信しています」と声明には綴られている。
ダンは今回の寄付を発表するにあたって現地時間2月25日にアメリカの朝の情報番組『グッドモーニング・アメリカ』に出演して、「母親や父親の厚意もあって、僕は家を買い取り、それがラスベガスにおける最初のEncircleハウスとなるわけです。とても大きなことです」とコメントを寄せた。
加えて、Encircleにはダンのほか、Appleのティム・クックCEOや、NBAのユタ・ジャズでオーナーを務めるライアン・スミス氏も寄付を表明。
クックCEOは『グッドモーニング・アメリカ』のなかで、「私は子供たちからメモを受け取ってきました。自殺を考えたことのある子供たちや、イジメに遭ってきた子供たちからのメモです。私は人生の一部をシェアして、ダンやライアンと共に参加することで、この状況を次の段階に引き上げたいと思ったのです」と、プロジェクトに参加した理由について語った。(フロントロウ編集部)