メンタルヘルスについてオープンに語ってきたダヴ・キャメロン
ディズニー・チャンネルのドラマ『うわさのツインズ リブとマディ』やテレビ映画シリーズ『ディセンダント』などで俳優としてブレイクを果たし、2019年にはソロシンガーとしてもデビューしたダヴ・キャメロン(25)。
先日、これまでリリースしてきたダークなテイストの楽曲とは一線を画すような、「LazyBaby」と題されたポップな楽曲の一部をSNSで公開して、シンガーとしての新たなフェーズに進むことをほのめかすなど、俳優/シンガーとして順調にキャリアを歩んできたダヴだけれど、当時15歳だった彼女がディズニー・チャンネルのオーディションに臨んでいた時には、最愛の父を自死で亡くすという悲劇を経験している。
昨年には、米Wonderland Magazineのインタビューの中で「世の中がどれだけ、メンタルヘルスを中心に回っていないか」について語るなど、メンタルヘルスの問題をオープンに話すことを奨励してきたダヴは今回、加BeatRoute Mediaとのインタビューで改めてメンタルヘルスの問題についてコメントした。
自分を信じるための心得を助言
BeatRoute Mediaに対し、「私はこれまでの人生でたくさんの痛みを目にしてきた」と、これまでの人生で何度も精神的なダメージを負ってきたとした上で、「痛みを無いことにして振る舞うのって、ものすごく奇妙だなって思ったのを覚えてる」とダヴ。
「つまり、誰しもが(痛みという)大きな秘密を抱えているのに、『私たちは大丈夫だよ』って言ってるということで。『どうして? それは誰のため? 隣の人も同じことを同じことを抱えているかもしれないのに、そうやって振る舞う意味は何?』って思う」と、メンタルヘルスの悩みをなかなか打ち明けられない人が多い世の中に疑問を呈しながら、「そういう会話は誰かを助けることになるし、話していこうよ! 弱さには、たくさんの強さが秘められているの」と続けた。
ダヴはインタビューのなかで、他の人と自分を比較して傷ついてしまう悩みについても打ち明けており、「私のヒーローであるルポール・チャールズはよく、妨害する者は内側にいると言ってる」と、『ル・ポールのドラァグ・レース』のル・ポールの言葉を例にあげながら、「誰しも『ああ、私って最悪。私って嘘だらけで、居場所なんてないし、みんなが自分を嫌ってる』って思ってしまう瞬間があると思うの」と指摘。
自身もそんな悩みを抱えていたものの、「私は『自分は価値のない人間だ』って思った時に、『他の人たちは最高なのに、私は最悪』って思ってしまっていることに気がついた」と、自分で自分のことを“良くない”と決めつけてしまっていることに気がついたとダヴ。
「だけど、それって私が決めることなのかな? 私が他の人以上に知らないように、他の人も私以上に知っているわけではないのだから」と語ったダヴは、“若いファンに向けた助言”として次のように続けた。
「何よりも、『あなたはもう十分に知っているはず』って伝えたい。自分の観察能力を信じて。自分の本能的な直感を信じて、あなたのコンパスは壊れていないということを知ってほしい。自分以外に目を向けて(自分の価値を)確認する必要はないよ。誰かに何かを証明する必要なんてない。人生において大切なのは、事あるごとに外の世界と自分を比較しないで、自分の基準に忠実にあることだよ」
(フロントロウ編集部)