映画『My Policeman』のキャスティングに新情報
2012年に出版された英女性作家ベサン・ロバーツの小説をもとに男性同士の恋を描く映画『My Policeman(原題)』。同性愛がタブーとされていた1950年代を舞台に、じつは同性愛者である警察官トムと妻で教師のマリオン、博物館の職員のパトリックの複雑な関係を描いた同作を実写化する映画にボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーで現在はソロシンガーとしての活動と並行して俳優業にも精を出しているハリー・スタイルズがキャスティングされたという情報は、過去にフロントロウでもお伝えした。
いよいよ4月中旬からイギリス南西部とロンドンで撮影がスタートするという映画『My Policeman』には、以前、ディズニー実写版映画『シンデレラ』やミュージカル映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』などの出演作で知られるリリー・ジェームズが出演交渉中であると米Deadlineが報じていたが、リリーが演じるとみられていたマリオン役には、別の俳優がキャスティング。
Netflixで配信中の英王室を題材にしたドラマ『ザ・クラウン』で故ダイアナ妃を演じ、第78回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門の主演女優賞を受賞したエマ・コリンが、同性愛者であるトムに恋をし、やがて妻となるマリオンを演じる。
ハリー演じる主人公の同性恋人役は…
英Daily Mailに寄稿するエンタメコラムニストのバズ・バミグボイェがツイッターを通じて自身が独自に入手した情報を明かしたところによると、同性愛が“違法”だった時代にハリー演じるトムと密かに愛を育む男性恋人のパトリックを演じるのは、俳優のデヴィッド・ドーソン。
舞台を中心に下積みをしてきた演技派の役者として知られるデヴィッドは、BBC制作のドラマ『The Secret Agent(原題)』やChannel4のシットコム『Year of the Rabbit(原題)』など、おもにイギリスのテレビドラマに出演。
パトリック役のキャスティングをめぐっては、ドラマ『ふつうの人々』で注目を浴びたポール・メスカルやシンガーのテイラー・スウィフトの恋人で映画『ハリエット』などに出演したジョー・アルウィンの名前が候補に挙がっているとウワサされたが、デイヴィッドに白羽の矢が立ったよう。
さらにバミグボイェ氏は、時代をまたいだ作品となる『My Policeman』では、ハリー演じるトムの40年後の姿を映画『恋におちたシェイクスピア』のルパート・エヴェレットが演じると報道。マリオンとパトリックに関しては、映画『ファントム・スレッド』のジーナ・マッキー、ドラマ『HOMELAND/ホームランド』のライナス・ローチが中年期を演じると伝えている。
俳優としてのキャリアも順風満帆
アマゾン・スタジオが製作する映画『My Policeman』。劇場公開かAmazonプライムビデオでの配信となるのかは現時点では不明だが、米Esquireは2022年の公開を見込んでいる。
ハリーは、交際中の恋人で俳優のオリヴィア・ワイルドが監督を手がけた、映画出演2作目となるフローレンス・ピューとのW主演作『Don’t Worry Darling(ドント・ウォーリー・ダーリン)』の撮影を2月中旬にアメリカで終えたばかり。
監督のオリヴィアが公開した『Don’t Worry My Darling』のファーストルック
現在はオリヴィアも一緒に故郷イギリスに渡っているけれど、なか2カ月ほどでまた次の作品である『My Policeman』の撮影に取りかかるとは、俳優としてのキャリアもノリに乗っている。(フロントロウ編集部)