メーガン妃とヘンリー王子が、長男のアーチーが生まれる前、彼の肌の色を懸念する声が王室内であがっていたことを打ち明けた。(フロントロウ編集部)

息子アーチーの「肌の色」を王室が懸念

 2020年の3月をもって英王室の主要王族の座を退いたヘンリー王子メーガン妃が、大物司会者のオプラ・ウィンフリーとの特別インタビューに出演し、息子アーチーが生まれる前に彼の「肌の色」に対する懸念を口にした王室メンバーがいたことを明かした。

 ご存じの方も多いと思うが、メーガン妃は白人と黒人のハーフで、王室入りした際には「黒人系のプリンセス誕生」と大きな話題になった。そのメーガン妃の息子であるアーチーは、当然、黒人の血を引いているわけだが、アーチーが誕生する前、王室では信じがたい会話が交わされていたという。

画像: 息子アーチーの「肌の色」を王室が懸念

 「彼が生まれてきた時の肌の色を懸念する声や会話がありました」というメーガン妃の言葉にショックを受けたオプラが「なんですって?」と驚いたように聞き返すと、メーガン妃は少々考えたあと「(仮に肌の色が濃かった場合)それが一体何を意味して、どのようなことが起き得るかといったことです」と答えた。ただし、そのことを議題に挙げた人物の名前を明かすことは、王室に多大なダメージを与えることになるとして口をつぐんだ。

 その後、途中からインタビューに参加したヘンリー王子にオプラが再びこの件について質問。メーガン妃と同じく、ヘンリー王子も「あの会話の内容を公表するつもりは絶対にありません」としたうえで、当時の自身の心境について「気まずかったですし、少しショックでした。でも結婚する前から、困難なものになるという兆候がありました」と語った。

「王子」の称号を与えられなかったことに憤り

 ちなみに、イギリス王室における「王子」「王女」という称号の付与には、ヘンリー王子の高祖父にあたるジョージ5世が1917年に制定した“男性直系の息子の孫たちまでが称号の恩恵を受けられる”という制限があるため、女性であるエリザベス女王のひ孫にあたるアーチーには「王子」の称号は与えられなかった。

 しかし、この称号の制限は、エリザベス女王の意思により無効にできるため、ウィリアム王子とキャサリン妃の子供であるジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子はこの称号を得ている。

 では、王子ではないと具体的にどんな影響があるのだろうか? メーガン妃によると、警護の面で大きな違いがあるという。王子ではない=警護対象にならないため、王室側から一方的に「王子の称号は付与されない」と告げられた際、王室初の有色人種メンバーとして好奇の目にさらされるであろう息子に、必要とする安心や安全を与えてあげられないことに大きな不安を抱いたというメーガン妃。結果として、王室のこの決断が、彼女の王室への不信感をあおることとなった。(フロントロウ編集部)

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