英王室のヘンリー王子の妻メーガン妃が、自分たちが求めているのはあくまでも「基本的なプライバシーの権利」だと語る特別インタビューの未公開映像が公開。(フロントロウ編集部)

メーガン妃がプライバシー問題を語る

 2020年3月末をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子メーガン妃が、世界で最も影響力のある人物のひとりで、大物司会者のオプラ・ウィンフリーがインタビュアーを務めた特別番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー(Oprah with Meghan and Harry)』に出演。王室と距離を置くことにした理由や、王室内の人種差別問題、一家の長であるエリザベス女王との本当の関係など、さまざまなトピックについて語った。

 実際のインタビューは約3時間20分にわたって行なわれたが、番組の放送枠は2時間だったため、トークの半分近くがお蔵入りに。後日、米The Oprah Magazineで独占解禁された未公開映像のなかには、メーガン妃がプライバシーについて熱弁をふるうシーンも含まれていた。

画像1: メーガン妃がプライバシー問題を語る

 フロントロウでもお伝えしたが、今年2月、メーガン妃とヘンリー王子は、プライバシー侵害を理由にイギリスの大手タブロイド紙を訴えた裁判で勝訴した。その話題になった際、オプラから「ロイヤルファミリーの一員になることでプライバシーがある程度失われることを考えなかったのか?」と聞かれたメーガン妃は、その覚悟はあったとしたうえで、「誰にでも基本的なプライバシーの権利があります。基本的なものです。みなさんの理解の範疇を超える話をしているわけではありません」と返答。

 続けて、「例えば、あなたが職場のデスクの上に子供の写真を飾っているとします。それを見た同僚から『わあ、あなたの子供可愛い。最高!子供の写真を全部見たいから、あなたのスマホを見てもいい?』と言われたとしても、『(机に飾っている)この写真はいいけど、ほかの写真は気が進まない』と言って断りますよね?」と、プライバシーにおける自分たちの“許容範囲”は一般の感覚と変わらないと説明。

 さらに、メディアが自分たちに対して行なっていることは、「『でもその写真はもう見たから、全部見せてよ。わかった、じゃあ誰かを雇ってあなたの家の前で張り込みをさせ、裏庭の茂みに隠れて写真を撮らせるから。一枚でも写真を共有したということは、プライバシーの権利を失ったということ』と言っているのと同じです」と訴えた。

画像2: メーガン妃がプライバシー問題を語る

 また、メーガン妃は「(自分たちがプライバシーを求めているというのは)メディアがでっち上げたストーリーです。私はプライバシーの話をしたことは一度もありません」と、王室入りしてからこのかた“完全なプライバシー”は求めたことはないと主張。

 「インスタグラムやほかのSNSをやっている人たちも、写真を1枚共有しただけで、『あなたには私のスマホに入っている写真を全部見る権利がある』なんて思っていませんよね。これは境界線の話なのです。そして尊厳についての話でもあります」と、私生活の一部を見せたからといって、全部を見せる義務があるということにはならないと語った。(フロントロウ編集部)

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